この時期コロナ感染が落ち着いたため
飲食店の規制が緩和され
ワイン会を企画した覚えがあります。

前年に現地購入した物と国内調達した物を混ぜて
90年代ブルゴーニュの会を開催しました。

日本ではお目にかかる事の無い国内流通用の
ネゴシアン元詰めワインが
目を引きましたが、味わいは意外にも
かなりしっかりとしており
熟成した古酒として美味しく頂いた
記憶があります。

まだこのようなワインが現地で
安く残っているのか
気になります。

この会の少し前にヤフオクで
外見がボロボロのバタール・モンラッシェを
格安で落札しました。
確か送料含めて2万円しなかったと思います。

外観はボロボロでしたがコルクの浮きや
キャップシールの潰れも無く
液面もかなり高かったので、
ひょっとしたらと思い落札した次第です。

ただ、地雷の可能性もあり個人で飲むには
勇気が必要でしたので、
この会に無償で提供しました。

地雷もみんなで踏めば痛みが和らぐのではと
密かに考えていたことは
あえて否定はしません・・・

いざ、コルクを抜き飲んでみると、
これが見事なバタール・モンラッシェで
思わず空いた手でガッツポーズを
した事を思い出しました。
私的にはこの会のベストワインだと
思います。

古酒にはこういったギャンブル的な側面が
かなりありますが、
見事当たった時の喜びには
堪らない物があり、
ふと気付けばヤフオクで
地雷を探している自分に
ちょっと嫌悪感を感じる
時があります・・・


【追記】2023/09/19

この後もブルゴーニュワインは高騰を続け
コロナ明けの2022年に現地を再訪した際には
グラン・クリュが入手不可な状況になっており
図らずも著名生産者や特級ワインの呪縛から
解放されることとなりました。