名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
-NV-
グロンニェ・ブリュット
トラディション 1500ml
シャルドネ 33%
ピノ・ムニエ 33%
ピノ・ノワール 33%
フランス/シャンパーニュ地方
【 グロンニェ 】
-2021-
ベンカステラー・バドシュトゥーベ
リースリング カビネット
リースリング 100%
ドイツ/モーゼル地方
【 ヨハン・ヨセフ・プリュム 】
-2020-
コンドリュー ベルン VV
ヴィオニエ 100%
フランス/ローヌ地方
【 リオネ・フォリー 】
-2020-
プィイ・ヒュメ ド・ラドセット
ソーヴィニヨン・ブラン 100%
フランス/ロワール地方
【 ラドセット 】
-2020-
ドメーヌ・ド・シュヴァリエ
ソーヴィニヨン・ブラン 70%
セミヨン 30%
フランス/ボルドー地方
【 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ 】
-2020-
マルサネ クロ・デュ・ロワ
シャルドネ 100%
フランス/ブルゴーニュ地方
コート・ド・ニュイ地区
【 モンジャール・ミュニュレ 】
-2020-
サン・トーバン 1er Cru
アン・レミリー
シャルドネ 100%
フランス/ブルゴーニュ地方
コート・ド・ボーヌ地区
【 ドメーヌ・ドゥラン 】
-2020-
ヴィレ・クレッセ
レ・プルトルド・カンテーヌ
シャルドネ 100%
フランス/ブルゴーニュ地方
マコネ地区
【 アンドレ・ボノム 】
-2020-
シャサーニュ・モンラッシェ
アン・ジュルノーブル
シャルドネ 100%
フランス/ブルゴーニュ地方
コート・ド・ボーヌ地区
【 バデ・ミミュール 】
赤ワイン
-なし-
◆会の感想◆
~まさにハチミツな日でした~
夏の暑い時期は赤ワインよりも白ワインが
美味しく飲めるので、産地、品種別のワインを
揃えて会を企画しました。
開催日の8月3日が「ハチミツの日」である事を
会の前にある参加者が教えてくれましたが
それが前振りになっているとは
まさかその時は思いもしませんでした…
◆NV グロンニェ・ブリュット◆
シャンパーニュに使用できる3品種のブドウが
同じ割合で使われている珍しいシャンパンなので
今回あえて選んでみました。
優しい口当たりでバランス良くまとまった味わい
と木目の細かいクリーミィな泡立ちが特徴でした
が、今までこの種のワインからは経験した事の
無いハチミツの香りを強く感じたので
ちょっとびっくりしました。
◆'21 リースリング カビネット◆
モーゼルを代表する有名な作り手ですが、
暑い時期には時々お世話になっている銘柄です。
ランク的には一番ドライなカビネットですが
ドイツワイン特有の甘みを強く感じる味わいと
引き締まった酸味が冷えたグラス中で絶妙に
交わりとても美味しく飲ませて貰いました。
やはりこの時期のリースリングは堪らないです!
◆'20 コンドリュー ◆
ヴィオニエ種を代表するワインで
こちらも暑い時期に美味しく飲める銘柄です。
白い花や柑橘系の爽やかな香りが凝縮された
味わいは予想以上に濃厚で思わず「濃いっ」と
言葉が漏れてしまいました。
ちなみにこのワインからもハチミツの香りが
程よく立ち昇っていました。
◆'20 プィイ・ヒュメ◆
ロワールのソーヴィニヨン・ブランとして
サンセールと双璧を成すワインですが、
私の好みはこちらの銘柄になります。
手頃な価格で買える物には独特の青臭さを感じる
場合がよくありますが、産地屈指のこの作り手の
物は非常にエレガントに仕上がっており、
優しいながらも深みのある味わいが
大変素晴らしかったです。
本当はこの銘柄の上位に当たる
「バロン・ド・エル」を出したかったのですが
手持の物が2005年と古く最新のものは2万円の為
予算に合わず断念しました…
機会があればぜひ出したいです。
◆'20 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ◆
昨年のボルドーワイン会で飲んだこの銘柄が
大変美味しかったため、今回は私の個人会への
登場となりました。
厚みのある濃厚な香り上品にまとまった味わいと
余韻に程好く感じる樽香が素晴らしく、大ぶりな
グラスでゆっくりと回しながら香りと味わいを
十二分に楽しませて貰いました。
シャルドネとはまた違った上質な白ワインを
紹介する事が出来たと思っています。
◆'20 マルサネ ◆
シャルドネはブルゴーニュの各地区ごとに選んで
みましたが、赤の銘醸地コート・ド・ニュイから
はマルサネを出してみました。
20年程前にこのドメーヌを訪問していますが
その時はまだこの銘柄を造ってはおらず、
私も今回初めて飲みました。
何方かが「梅酒!」と思わず呟いていましたが、
確かに近いニュアンスを持っており、
熟れたプラムや柑橘系の香りと、ここでまた
ハチミツの香りを感じてしまいました…
マルサネ白は何度も飲んでいますが、
これまでとは少し違った味わいを感じたので、
原因がワインそのものなのか周りの環境なのか
ちょっと判断に迷っています。
◆'20 サン・トーバン 1er Cru ◆
白の銘醸地コート・ボーヌからはモンラッシェの
真裏にあるアン・レミリーのサン・トーバンを
出してみました。
今年の3月に現地訪問した際に購入した物で
多分日本未入荷の銘柄です。
購入時にお店から「このワインはBIOだよ」と
説明を受けていたのですが、
まさかあそこまでBIOであったとは
開けるまで分かりませんでした…
ワックスシールのキャップでしたが
ワインは2020年にも関わらずかなり黄色味の
強い色をしていたため、過激なBIOワインに
たまにあるSO2(酸化防止剤)無添加のものでは
ないかと疑ってしまいました。
口の中にスムーズに馴染んて行く味わいは
まさにBIOワインで、銘醸区画のアンレミリー
ではありませんでした…
そしてやはりSO2無添加か低SO2のワインの様で
黄色く変色したのはワインが酸化した結果で
2週間前に感じた「あの味わい」を少しながら
感じてしまい、言葉に詰まってしまいました…
このワインは冷蔵庫保管が必要で、
作られてから1年以内に飲む事をお勧めします。
◆'20 ヴィレ・クレッセ◆
白ワインが有名なマコネ地区からは
お馴染みのアンドレ・ボノムの登場。
今まで何度もマグナムで飲んだ銘柄ですが、
今回は通常ボトルでの参加となりました。
ムルソーの様なリッチでコクのある味わいは
相変わらず健在で、BIOワインで動揺した心を
落ち着かせて貰いました(笑)。
ちなみにこのワインからもハチミツの香りが…
作り手蔵出しの20年熟成古酒をついこの前
入手したので機会があったら提供させて
頂きます。
◆'20 シャサーニュ・モンラッシェ◆
会の2日前に1名不参加になったため1本ワインを
外しましたか、同じ地区のワインが超BIOだった
ため、思い切って開けてみました。
こちらも何度も飲んでいる銘柄ですが、
程好く冷えた舌触りと深みのある上品な味わいが
とても素晴らしいワインでした。
このワインは特級のバタール・モンラッシェの
すぐ真下の優良区画であることについこの前
気が付きました。美味しい訳です…
【 会を終えての感想 】
色々な白ワインを飲んでみる楽しい企画でしたが
思わぬ所から「ヤバいワイン会」を彷彿とさせる
体験をしてしまい、ちょっと冷汗が出てしまい
ました…
今回はハチミツの香りが随分と感じられましたが
普段の会ではあまり感じない香りなので
やはりその時の体調や周りの環境によって
ワインの感じ方も変化していくものだと
少し勉強になりました。
会場を提供してい頂いているご夫妻には
毎度の事ながら感謝致します。
10月のブルゴーニュ旅行ではぜひ
恩返しさせて頂きます。
いつもワインサーブを手伝って下さる某女史も
最近は抜栓から提供まで積極的に動いて頂き、
とても助かっており感謝しています。
今回暑いなかお越しこし頂いた各参加者にも
お礼申し上げます。
次回は現地購入したワインを使って11月か12月に
開催を計画していますので、ご期待願います。