名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
-2011-
コルトン・シャルルマーニュ
Grand Cru
【 ABBATIALE DE FONTNAY 】
-1988-
ムルソー
1er Cru シャルム
Cuvée Albert-Grivault
【 Hospices de Beaune 】
赤ワイン
-2007-
コルトン
Grand Cru
【 ABBATIALE DE FONTNAY 】
-2012-
コルトン
Grand Cru
【 Hospices de Beaune 】
-2003-
ボーヌ 1er Cru
Cuvée Clos des Avaux
【 Hospices de Beaune 】
-2003-
ポマール
Cuvée Suzanne Chaudron
【 Hospices de Beaune 】
-1983-
ボーヌ 1500ml
Cuvée Hugues et Louis-Bétault
【 Hospices de Beaune 】
◆会の感想◆
~ 安定の味わいに納得 ~
オスピス.ド.ボーヌのワインがある程度
集まったので、2年振りに会を企画しました。
ブルゴーニュ地方にある世界遺産
「フォントネー修道院」のワインを
ネットオークションで入手したので
ついでにリストに加えてみました。
赤ワインを飲むには丁度良い気候になった
11月の初めにいざ会に臨みました。
◇ '11 コルトン・シャルルマーニュ ◇
毎年4月に修道院関係者の試飲により
選ばれる物で、20年以上ブルゴーニュに
通っている私もネットオークションで
初めてその存在を知ったワインでした。
赤白のグランクリュセットだったので
強気の値付けで入札した所、以外な安値で
落とす事が出来たためちょっと不安を
感じた事は内緒にしておきます…
コルクを抜いたワインの状態は非常に
良かったのですが、お店での冷蔵保管のためか
少し冷え気味だったので最初はかなり閉じており
グランクリュにしては少し軽いニュアンスを
受けました。
経験から温度が上がるまで少し待つように皆さんに
アドバイスしましたが、やはりその通り温度が
上がると味わいに幅が出てグランクリュらしい
深みのある味わいへと変化していきました。
グラスに注いでから1時間程度で完全に開き
完熟した白い果物を思わせる若干甘みを感じる
優雅な味わいを堪能させて貰いました。
◇ '88 ムルソー・シャルム ◇
昨年の夏頃に1988年4本、1989年1本の
5本セットで落札した物です。
落札の経緯は当時のブログに書いてありますので
興味のある方はそちらをご覧下さい。
既に2本飲んでおり美味しさは確認していますが
この日は前のワインと同じく冷やし気味だったので
こちらも時間を置いてから飲むように
案内しました。
時間経過と共に熟した果物の様なリッチな味わいに
変化してゆきクレームブリュレを連想する
クリィーミーな香りも出始めてその味わいの変化に
皆さん一様に驚いていました。
残りの2本は大切に飲もうかと思います。
◆ '07 コルトン Grand Cru ◆
本来ならば年の若い2012年のオスピスのコルトンが
先になりますが、味わい的にはこちらの方が軽目
ではないかと予想したため先の登場になりました。
お店のセラー保管の影響で少し冷え気味だったため
最初に飲んだ感想は「アロース・コルトンかな?」
と感じましたが、温度の上がるにつれてこちらも
コルトンらしいしっかりとした味わいに変化して
いきました。
ただ、コルトンにしては若干味わいの弱さを
感じたので順番的には正しかったかと思います。
オフヴィンテージ影響かも知れません。
◆ '12 コルトン Grand Cru ◆
2年程前にあるお店でセール品に出ていて
条件反射的に買ってしまったワインです。
今や倍以上の値段になってしまいました。
コルトンらしい骨太でしっかりとした味わいと
赤い果実を思わせる力強い香りはとても美味しく
正に正統派のコルトンと言ったワインでした。
オスピスの伝統を感じるクラシカルな造りの
ワインは私の好みになのでこういったワインを
また揃えていきたいです。
◆ '03 ボーヌ 1er Cru ◆
こちらは青いキャップシールでラベルに天使の絵が
書かれたちょっと変わったボトルが気になり
数年前ネットオークションで落札した物です。
猛暑でブドウが過熟した2003年の特徴が出でおり
エキスの詰まった濃い味わいを強く感じましたが
熟成により果実味があまり感じられない状態に
なってもワインとしてのバランスはまったく
崩れていなかったので、選果か補酸を適切に行い
非常に丁寧に作られいる印象を受けました。
安定したワイン造りをしているオスビスに
改めて感心してしまう1本でした。
◆ '03 ポマール ◆
こちらは今年の夏頃にネットオークションで
入手した物です。
2003年のブルゴーニュは印象的なワインが
多かったので目にした場合はなるべく購入する
ようにしています。
ワインはジビエ香を感じる熟成した香りが
しましたが、ポマールらしい力強く濃厚な
味わいを強く感じました。
酷暑の2003年のヴィンテージを反映しながらも
ワインとして産地の特徴を表現している造りは
さすがとしか言いようがありません。
◆ '83 ボーヌ 1500ml ◆
今年の初めにオスピス会用にネットオークションで
入手した物です。
42年前のワインでしたがマグナムのためか
熟成のピークを過ぎている感じはせず、
角の無いまろやかな口当たりと舌に浸み込んで
くる優しい味わいが堪らない美味しい
ワインでした。
デキャンタをしてオリをうまく分離した事が
良かったかも知れません。
《 会を終えての感想 》
久し振りのオスピス.ド.ボーヌ会でしたが、
時代に左右されずに堅実に造られたワインが
程好い熟成期間を経て花開いた味わいに
深い感銘を受けました。
著名生産者やグランクリュが持て囃される
風潮が長く続いていましたが、
地味ではありますが伝統に根差した
ブルゴーニュワインが今後も続いていく事を
切に願います。
今回もワイン会に参加された方々に改めて
お礼申し上げます。
最後に…
本日ワールドシリーズを優勝したドジャースに
「おめでとう」と言わせて下さい。
第6戦、第7戦と素晴らしい試合を見せてくれた
ブルージェイズにも拍手を送ります。
来春のWBCが楽しみです!