名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
-NV-
アリス・ド・ラ・ジャルティエール
【 PAUL DANGIN & FILS 】
フランス / シャンパーニュ
-2021-
ローストフト
ラ・メイユール・シャルドネ
【 FOGARTY FAMILY WINE 】
オーストラリア / タスマニア
-2019-
キスヴィン
シャルドネ・リゼルブ
【 Kisvin 】
日本 / 甲州市
-2014-
シャサーニュ・モンラッシェ
レザンセニエール
【 Etienne Sauzet 】
フランス / ブルゴーニュ
-2005-
クラウディー・ベイ
ソーヴィニヨン・ブラン
【 CLOUDY BAY 】
ニュージーランド/マールボロ
-2012-
アムスハイマー・アデルベルク
アイスヴァイン
シルヴァーナー
【 F.Pieroth 】
ドイツ / ラインヘッセン
赤ワイン
-2019-
ザ・プリズナー
【 THE PRISONER WINE Co. 】
カリフォルニア州
オーク・ヴィル
-2019-
シラー バイ・エニーラ
【 DOMAINE BESSA VALLEY 】
ブルガリア
-2014-
ベビー・ベア シラー
【 PURSUDE BY BEAR 】
ワシントン州
コロンビア・ヴァレー
-2008-
ビアン・デッレ・ヴィーニェ
ブルネロ・ディ・モンタルチーノ
1500ml
【 ANTINORI 】
イタリア / トスカーナ
-2006-
マリリン・メルロー
【 NOVA WINES 】
カリフォルニア州
オーク・ヴィル
◆会の感想◆
~ 良いワインが集まりました ~
好評の持ち寄り会も今回で3回目となりました。
昨年はこの会で話題になった禁断の1984の
ワインをきっかけに「ヤバいワイン会」が
誕生しましたが、その影響のためか
今年は今まで以上に良いワインが
集まりました(笑)
我々を含めて数組がワイン会を開催する
混み合った店内で、1オペで給仕を担当する
ソムリエさんを気遣いつつも会が
始まりました。
◇ NVアリス・ド・ラ・ジャルティエール ◇
始めは定石通りシャンパーニュから。
PM 70% ,PN 20% , CH 10%のやや変わった
セパージュでしたがバランス良くまとまった
香りと味わいでアペリティフには丁度良い
美味しいワインでした。
◇ '21 ローストフト シャルドネ ◇
昨年タスマニアを訪問された方が現地で日本
未入荷のワインを探して購入された物です。
一口味わった段階でブルゴーニュのドメーヌで
試飲した様な錯覚に陥り大変驚かされました。
「ラ・メイユール・シャルドネ」は英訳すると
「ザ・ベスト・シャルドネ」になるので
作られた方の気合の入れ様が分かります。
恐らくブラインドで出されたらブルゴーニュの
上質なプルミエ・クリュクラスと間違える程の
素晴らしいワインだったので目にする機会が
ありましたら即買いしたいと思います。
◇ '19 キスヴィン・シャルドネ・リゼルバ ◇
久し振りに国産のシャルドネを飲む事になり
どの様な味わいか期待していたのですが、
何人かの方が言っていた「日本酒の感じ」が
全てを物語っており、ブラインドで飲んだら
シャルドネとは思わない個性的なワインでした。
提供者曰く「この会に持ってきて良かった」
だそうです。
< 業 務 連 絡 >
ヤバいワイン会は半年前に終わっています…
◇'14 シャサーニュ・モンラッシェ◇
特級バタール・モンラッシェの真下の区画から
作られるワインで生産者も白ワインの名手
エティエンヌ・ソゼとあらば期待せずには
いられませんが、何故かこの日に開けた物は
高いポテンシャルを感じながらも最後の伸びが
今一つ足りない不完全な結果になって
しまいました。
白ワインはこういったケースがままあり、
こういった体験を経ると大当りのワインを
引いた時は喜びが更に増しますので、
貴重な体験として次に繋げたいと思います。
◇ '05 クラウディー・ベイ ◇
現地訪問時にワイナリーで直接購入した物だ
そうで、昨年は同じ作り手のマグナム泡を
提供して頂きました。
ワインサーブの段階でリースリングの様な
ペトロール香(灯油香)がしていましたが、
やはり気付いた方が多く表示が違っている
のではとの意見も出ていました。
熟成に由来する非常に強い香りと
柔らかな味わいがマッチして大変美味しい
ワインでしたがソーヴィニヨン・ブランの
新たな熟成を知れた貴重な体験となりました。
◆ '19 ザ・プリズナー ◆
有名なカリフォルニアワインで、
ボルドー系セパージュながらも甘みを強く感じ、
タンニックで濃厚な酒質は正にパーカーワインの
イメージ通りでした。
冬の寒い時期にしっかりとした味わいの料理と
合せて飲むには良いワインでこの日の
シチュエーションにはしっかりと嵌っていました。
一番最初の赤がこれだったので次に控えている
シラーの波状攻撃に少し不安を感じましたが
心の中に留めておきました…
◆ '19 シラー バイ・エニーラ ◆
珍しいブルガリア産シラーのワインです。
2003年に東欧圏を訪れる機会があり
現地のワインを幾つか飲みましたが、
とても美味しく激安だった記憶があります。
(2Lのペットボトルで¥300とか…)
濃厚なカリフォルニアワインの後だったので
どんな濃いワインが出てくるか身構えて
待っていたところ、力強い香りでしたが
味わいは非常に滑らかで上品なワインだったので、
良い意味で期待を裏切られた感じでした。
ワイン作りの伝統がある地域なので、
西側資本の導入で品質が劇的に向上しているとの
話も聞いており、これからが楽しみな地域かも
知れません。
ブログに書いてありますが、
昨年飲んだモルドバ産のピノ・ノワールも
大変素晴らしかった事を今思い出しました
◆ '14 ベビー・ベア シラー ◆
このワイン会の数日前に有名な映画監督の
デビット・リンチが亡くなられたとの報道が
ありましたが、このワインは彼の映画に
多数主演している俳優のカイル・マクラクランが
経営しているワイナリーで作られた物で、
2019年の来日時にボトルにサインを貰って
購入したそうです。
シラー特有の力強い香りと味わいは健在でしたが
バランス良くまとまった酒質はとても美味しく
この時期に飲むにはもってこいのワインでした。
このワインを作ったクーパー捜査官に
感謝したいと思います。
(ツインピークス懐かしいです…)
ちなみにこのワインの産地は
あのクイルシーダ(笑)と同じ場所です。
◆ '08 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ Mg ◆
今回は10名の参加で1杯当たりの量が70cc程と
何時もより少ないため、じっくりと味わえる物が
1本欲しいと思い参加者の方と共同でマグナムの
ボトルを提供させて貰いました。
濃い赤ワインが多かったので中程度の味わいの
モンタルチーノをあえて選びましたが、
それが功を奏したのか皆さんに一様に気に入って
貰えたので、内心ホットしました。
◆ '06 マリリン・メルロー ◆
こちらも有名なカリフォルニアワインですが、
私も実際に目にするのは初めてです。
R.パーカー曰く「ネーミングについては100PP」
だそうです(笑)
コルクがかなり傷んでいたので最終的には
茶こしの出番になりましたが、滓が多かったので
結果的には良かったかも知れません。
味わいは古酒に入りかけたやや果実味の残る
絶妙なバランスのワインで赤の最後の締めには
丁度良いワインでした。
◇ '12 アイスヴァイン ◇
デザート用に共同開催者の某氏が飲み頃の
甘口を差し入れてくれました。
若いうちから美味しく飲めるワインですが、
熟成により深みとコクの増した甘みと切れの良い
酸味が説妙に調和して至福の一杯となりました。
デザートの提供が遅れてアップルパイが届いた
頃には既にグラスが空になっていた事は
内緒にしておきます…
【 会を終えての感想 】
今回も面白いワインが集まり楽しいワイン会に
なりましたので、主催者として安堵しています。
一年後にまた持ち寄り会を開きますので
何か気になるワインがありましたらご準備を
お願いします。
ちなみにヤバいワイン会は2027年開催予定です。
今回も寒いなか沢山の方々にお越し頂き
ありがとうございます。
来月は初めての試み
ブルゴーニュ村銘ワイン会です。