思わぬ幸運から、
モンラッシェ系グラン・クリュが3種類
揃ったので、豪華にグラン・クリュ会を
企画しました。

モンラッシェと肩を並べると言われている
カリフォルニアのキスラーも興味本位で
リストに追加、併せてワインセラーの整理
で出てきたコルトン・シャルルマーニュも
加えて、最強白ワイン会となりました。

今回は5種類の白を飲み比べてみようと思い
開始直後に白ワインを全てグラスに注いで
同時に味わってもらいました。


コルトン・シャルルマーニュは
開けた直後から香りが開いていましたが
温度が低かったため味わいは少し閉じた
状態でした。
時間経過とともに温度が上がると
香り、味わい共に複雑さが増して
素晴らしいワインに変化しました。
3時間かけて味わいましたが、
最後まで美味しく飲めた素晴らしい
ワインでした。

モンラッシェ系と比較すると、
ボリューム感はやや劣りますが
上品でエレガントな味わいと引き締まった
酒質がその特徴である事が再確認出来た為
私的には大変勉強になりました。


キスラーは
初めからその特徴であるパワフルな
香りと味わいが全開で、毎度ながら
そのボリューム感に圧倒されます。

ただ、今回は徐々に開いて美味しくなって
いく他のワインと比較して始めから終わり
まであまり変化が感じられなかったので、
これがカリフォルニアワインの特徴なの
かと一人納得してしまいました…
とは言ってもやはり凄いワインである事には
間違いなく、来年もキスラー会を準備して
いますのでご期待下さい。


バタール・モンラッシェは
当初温度が低くかなり閉じた状態でしたが、
時間と共に変化してゆきモンラッシェ系の
特徴であるボリューム感のある味わいと
上品で複雑な味わいが堪らないワインと
なりました。
私的にはこのワインがこの会では
一番のお気に入りでした。


シュヴァリエ・モンラッシェは
2007年というヴィンテージの影響なのか、
酸が強めでイマイチ精彩を欠いていましたが、
会の終了近くになって若干その片鱗を感じ
させる味わいを認識できたので
少し救われた気持ちになりました。


モンラッシェは…………
グラスに注いだ色合いが先月のワイン会で
開けた2008年のマグナムを思い出すような
黄褐色で一抹の不安を感じました。

いざ飲んでみると、
酸化したニュアンスが強いシェリーの様な
味わいで、ワインとしては飲めるのですが
本来のモンラッシェとはかけ離れたもので、
心の中で「オー、マイガッ」と叫んで
しまいました……

今回開けたワインはキャップシールを
剥がした状態ではコルクにワインが噴き出た
跡は無かったため熱劣化に晒された物では
無いと安心していましたが、
まさかこの様なワインになっているとは
全く想像できませんでした。

会の後に色々と考えたのですが、
やはりPMOが原因でないかと感じています。
この件はブログ記事にて別途報告します。


赤はコース料理に合わせてニュージーの
ピノ・ノワールとボーヌ 1er Cruを用意。
ニュージーのピノのベリー系の香りが
大変良く料理に合い美味しかったです。
ボーヌは少し閉じた感じがしたので
デキャンタすれば良かったと今になって
反省しています。
モンラッシェのショックが強く
あまり頭が回っていなかった事を
改めて感じています…


シュヴァリエとモンラッシェが
イマイチだったため、
バックアップとして用意していた
現地購入のムルソーを追加で開けました。

今回のムルソーはムルソーの区画の中でも
一番高台に位置する畑のため、
リッチなタイプではなくエレガントな
タイプのムルソーで、美味し飲めたのですが、
コルトン・シャルルマーニュとバタールが
大変素晴らしかったため、
少し霞んでしまいました…
バックアップは赤のグラン・クリュに
すればと少し後悔しています。


今年最後の共同開催ワイン会でしたが、
不完全燃焼になってしまったため
来年はもっと満足のいく会にしていこうと
ワインの調達を更に頑張る次第です。


今年は過去最多のワイン会を開催しましたが、
参加された皆様、手伝ってくれた方々に
改めお礼申し上げましす。


来年もよろしくお願い致します。


来週共同開催者とワイン会の反省会(忘年会)を
行ないますので、その場で今年のベスト会を
決定する予定です。