名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
-2022-
ブルゴーニュ コート・ドール
【 DOMINE TOLLOT BEAUT 】
-2005-
ボーヌ
クロ・ド・ラ・マラディエール
モノポール
【 DOMINE CAUVARD 】
-2002-
サントネイ 1er Cru
パス・タン
【 CLAVELIER & FILS 】
赤ワイン
-2016-
ボーヌ 1er Cru
【 MAISON LOUIS JADOT】
-2011-
ボーヌ 1er Cru
グレーヴ
【 MAISON ROCHE DE BELLENE 】
-2010-
ボーヌ 1er Cru
クロ・デ・クシュロー
【 Domaine des H.Louis Jadot 】
-2005-
ボーヌ 1er Cru
レ・ザヴォー
【 Domaine Louis Jadot】
-2001-
ボーヌ 1er Cru
【 MAISON CHAMPY 】
-2000-
ボーヌ 1er Cru
クロ・ド・レキュ
【 Chateau de la Commaraine】
【 LOUIS JADOT 】
◆会の感想◆
~ 白の古酒の奥深さを実感 ~
自分で飲もうとボーヌ 1er Cruをコツコツと
集めていましたが、そこそこの本数が集まったので
思い切ってワイン会を企画しました。
私の個人開催の会では大分昔に同じテーマで
ワイン会をした経験がありましたが、
その時は現行のヴィンテージが中心だったので
古酒が半数を締めるこの様な会は初めてに
なります。
全て国内調達した物で、白ワインに関しては
古酒しかなかったためワインの品質に不安を
感じたのでバックアップに赤白を各1本ずつ
用意していざ会に挑みました。
【 バックアップ用ワイン 】
☆ '22 ブルゴーニュ コート・ドール ☆
白ワインは最初に全て開けて味見をしましたが
サントネイの味わいに一抹の不安を感じたので
バックアップ用のこのワインを思い切って
開けてみました。この判断は後程思わぬ
結果となって帰ってきました…
もう何度も飲んでるでいますが、やはり
このワインはいつ飲んでもとても美味しく
上品な香りと厚みのある味わいが何とも
言えない素晴らしいワインでした。
☆ '05 クロ・ド・ラ・マラディエール ☆
20年前の白ワインですがまだ十分に若々しく
力強さでは前のワイン軍配が上がりますが
柔らかい口当たりと繊細な味わいがとても
心地よい美味しいワインでした。
3月の白ワイン会に現地購入の美味しい
ボーヌ白を出してしまったため今回は
白ワインが少なかったのですが、
ボーヌ白は隠れた銘酒と言っても良い程
美味しいワインが多いので次回があると
したらもっと白の数を増やそうかと思います。
★ '16 ボーヌ 1er Cru ★
某倉庫型スーパーで最近購入した物です。
ボーヌ1級畑を幾つかブレンドしたため畑銘は
書いてませんが、ボーヌらしい力強い味わい
ながらもバランス良くまとまった酒質は
とても美味しくボーヌの特徴が良く感じられた
美味しいワインでした。
★ '11 ボーヌ・グレーヴ ★
ニコラポテルが始めたメゾン物のワインで、
ボーヌ1級畑の中でも屈指の優良区画となります。
程好く熟成した滑らかさと繊細ながらも厚みの
ある味わいはとても美味しく、熟成の可能性も
十分に感じられる美味しいワインでした。
この作り手のワインを飲んで失望した事は無いので
密かなオススメ生産者として紹介しておきます。
★ '10 クロ・デ・クシュロー ★
かなり以前に某ネットオークションで落として
セラーの肥やしにしていたワインです。
あまり期待していたワインではありませんでしたが
超優良年の影響なのかとても上品でエレガントな
香りと角の無い柔らかな味わいが1体となって
調和したとても美味しいワインでした。
ワインとしての品質は今回この銘柄が
1番だと感じました。
★ '05 レ・ザヴォー ★
これもかなり前にネットオークションで落とした
ワインで飲む機会を逸していたため、
今回リストに加えました。
20年前のワインとは思えない果実味と力強さを
感じる味わいはシンプルながらもとても美味しく
やはり優良年のワインは長持ちするのかと
改めて感心させられました。
★ '01 ボーヌ 1er Cru ★
こちらも某ネットオークションで落とした物で、
出自は某大手百貨店の贈答品の可能性大です。
1年ちょっと前に同じ銘柄の2007年を飲んで
大変美味しかったので追加購入しましたが、
コルクが壊滅的な劣化状態だったので
恐る恐る試飲してみると…何とか飲める味わい
だったため提供させて貰いました。
酸化のニュアンスが強く出ていましたが
枯れたタンニンとまだ強く残っている酸味が
醸し出す熟成感はまさに古酒といった雰囲気で、
好みは分かれますがワインを始めた頃に飲んだ
古酒はこの様な味わいが多かったので、
私にとって郷愁をそそる味わいでした…
★ '00 クロ・ド・レキュ★
かなり以前に国内のショップで購入した物で、
いつ買ったかはもう覚えていませんでした…
現在はフェブレイ社の単独所有になっている
そうなので、ルイ・ジャドが販売していたこの
ボトルはかなり貴重な物だったかも知れません
コルクの状態は非常に良く、いざ飲んでみると
出汁の様な旨味が凝縮されたとても美味しい
ワインで、味わい的にはコート・ド・ニュイの
ワインに近く少し驚かされました。
1本前の酸化が進んだ古酒と比較すると
さらにその特徴が際立つので良い比較が
出来たと思います。
味わい的にはこのワインが
私の今回の1番でした…と思っていましたが
☆ '02 サントネイ パス・タン☆
会の終盤に出すのを見送った白ワインを飲んで
貰ったのですが、「十分飲めるよ!」と言われた
ため再度味わってみると…
焦しバターの様な香ばしい香りと熟成に由来する
複雑でコクのある味わいが何とも言えない
素晴らしいワインに変化していました。
味見をした段階では少し冷やし目だったので
開いていなかった可能性がありますが、
嬉しい意味で予想を裏切られました。
国内保管の白ワインは保管状態に由来する
ダメージを受けた物がとても多いので、
この様に素晴らしく熟成した白ワインに
出合えるのは正に奇跡かも知れません。
個人的な感想では
モンラッシェ系グランクリュの遠縁の親戚
の様な感じがしており、
この会の私の1番はこのワインに決まりました。
【 会を終えての感想 】
産地を絞って開催したワイン会でしたが、
畑の区画違い、生産年違い、保管状態の違い
などによるワインの変化を楽しむことが出来たので
とても勉強になる会でした。
最後にサントネイの味わいに持って行かれた感は
ありますが機会があったらまた似たテーマで
会を行いたいと思います。
年末以来のワインバー開催となりましたが
季節の食材を使った美味しい料理を提供して頂いた
ワインバーのご主人には改めてお礼申し上げます。
短い期間にも関わらず会の開催に協力して頂いた
共同開催者のW氏や参加協力頂いた皆さんにも
感謝申し上げます。
来週末は台北から現地のワインレポートを
ブログにて報告させて頂きます。