top of page

ボルドー古酒の会

2024年03月30日(土)

ビストロ「キフキフ」

共同開催

白ワイン/泡

-2013-
J.Mゴビヤール
キュヴェ・プレスティージュ
ミレジム ブリュット
1500ml
【 J.Mゴビヤール & F 】

-1986-
シャトー・カルボーニュ(白)
AOC/グラ―ヴ
【 Ch.カルボーニュ 】

-1995-
シャトー・フィロー
AOC/ソーテルヌ
【 Ch.フィロー 】
赤ワイン

-1995-
シャトー・ラ・ゴムリー
AOC/サンテミリオン
【 Ch.ラ・ゴムリー 】

-1994-
シャトー・ル・ボン・パストゥール
AOC/ポムロール
【 S.C.E.A des Domaine Rolland 】

-1990-
シャトー・オーマルビュゼ
AOC/サンテステフ
【 Ch.オーマルビュゼ 】

-1970-
シャトー・レオヴィル・バルトン
AOC/サンジュリアン
【 BARTON & GUESTIER 】

-1967-
シャトー・カマンサック
1500ml
AOC/オー・メドック
【 Ch.カマンサック 】

-1970-
シャトー・オー・ブリオン
AOC/グラーヴ
【 Ch.オー・ブリオン 】

◆会の感想◆

~ボルドーワインの長寿を実感~

昨年実施したボルドー会が予想以上の素晴らしい
会になったため、今年もボルドー愛好家の方と
一緒にボルドー会を企画しました。

昨年との違いを付けるためホルドーの本領が
発揮される古酒を集めて、いざ会に挑みました。

この会の数日前までブルゴーニュに滞在して
現地で色々なワインを文字通り浴びる程飲んで
来ましたが、タイプの異なるボルドー古酒を
今回色々と飲んでみて改めてその素晴らしさを
実感させて頂きました。



◆'13 J.Mゴビヤール ミレジム◆

今回は重い赤ワインが続くので口直しに
シヤンパーニュを飲んでもらおうと思い
あえてマグナムを用意しました。

10年熟成したミレジムですが熟成感はあまり
感じず、上品ながらもしっかりとした味わいは
会の終わり迄落ちることなく楽しませて貰い
ました。


◆'95 Ch.ラ・ゴムリー◆

90年代に登場し当時かなり脚光を浴びたワイン
だったと記憶しています。
日本では中々入手出来ず新婚旅行で訪れた
ウィーン郊外ののワインショップで'99年を
買った事を今でも覚えています。

今回この記事を書くに当たって調べてみると
何と95年が初ヴィンテージだったそうで、
貴重なワイン提供して頂いた某氏に
感謝致します。

私の記憶では濃厚な果実味とメルローに
由来する柔らかいタンニンが絶妙に調和
したワインというイメージでしたが
熟成によって果実味は無くなり
柔らかい角の取れたタンニンが口の中に
浸み込む美味しい古酒となっていました。

ただ味わいはかなりしっかりとした
骨格を持っていたので更なる熟成の
ポテンシャルを感じました。


◆'94 CH.ル・ボン・パストゥール◆

R.パーカーと一緒に一時代を築いた
元祖フライングワインメーカーの
ミッシェル・ロラン氏が所有するシャトー。
(2013に売却したそうです)

私も2000年代半ば迄は随分とこの方の
ワインを飲んでいました。
今思うと当時の自分はかなり巷の情報に
踊らされていた感は否めません……

いわゆるパーカーワインが熟成すると
どうなるのか興味があり購入したワイン
なので、飲むときは少し緊張しました。

いざ飲んでみると当時の濃厚な味わいは
影を潜めて熟成に由来する複雑味のある
味わいと舌になじむ柔らかい口当たりが
堪らない美味しい古酒に変化していました。

パーカーワインの熟成の可能性については
当時よく話題になっていましたが、
このワインに関しては申し分なく熟成する
ワインである事が証明されたので
私的には大変勉強になりました。
Ch.ヴァランドローがどの様に変化したのか
少しばかり気になります…


◆'90 Ch.オーマルビュゼ◆

地味な銘柄なので(スイマセン)正直ほとんど
飲んだ経験が無いシャトーでした。

今回飲んでみると20世紀屈指の当たり年の
影響なのか素晴らしく美味しいワインに
なっており大変驚かされました。

香りと味わいの複雑さや長く心地よい余韻は
ここまでのワインの中では群を抜いており、
他の年も味わってみたいと素直に感じる
美味しさでした。


◆'70 Ch.レオヴィル・バルトン◆

今ではほとんど目にする機会のない
シャトーがワインを樽で売っていた時代に
ネゴシアンでボトリングした貴重な
ボトルを今回提供して頂きました。

私が生まれた50数年前はまだ大手シャトーが
樽売りをしていたと思うと感慨深いです…

この年のワインは最近飲む機会が何度かあり、
どれも美味しく熟成していましたが
このワインも同様で優しい口当たりながら
熟成に由来した多層的な味わいが堪らない
大変美味しいワインでした。


◆'67 Ch.カマンサック Magnum◆

7~8年前にシャトー蔵出しのマグナムという
謳い文句でネットに出ていた物を購入した
ワインです。

飲む機会を逸してセラーの肥やしになって
いましたが、ようやく陽の目を見る機会に
恵まれました。

いざ飲んでみると…
沸き立つ香りとクリアで洗練された味わいに
思わず1本取られてしまいました。

シャトー蔵出しなので保存状態は完璧、
偉大なシャトー程のボリューム感はありませんが
口の中で踊り出すようなニュアンスは絶妙で
買っておいて良かったと感じさせる1本でした。


◆'70 Ch.オー・ブリオン◆

私が五大シャトーの中で一番好きなのは、
このオーブリオンです。

ワインを飲み始めた90年代はオフヴィンの
'92などが¥5,000で売られており、
今では信じられない価格ですが
当時はよく飲ませて貰いました。
結婚前の妻とパリ旅行をして'94を現地で
買って飲んだ事もいい思い出です。

このワインは20年程前に当時入り浸っていた
某酒屋さんで購入した物です。
当時仲良くして頂いた酒屋の御主人も今や
鬼籍に入られてしまい私の手元には思い出と
このワインを含めた数本が残りました。

そろそろ飲みたいと思っていたので、
この会はこのワインを飲むために企画した
と言ってもいいかもしれません。

いざ空けてみると…
溢れんばかりの芳醇な香りが立ち込めて
別世界へと誘って貰いました。
オーブリオンはその味わいも良いのですが
香りの立ち具合がが5大シャトーの中でも
突出した感があり私もこの香りが大好きです。

味わいも円熟した古酒の感じが良く出ており、
皆さんかなりの量を飲んだ後でしたが
ワイン美味しさの為かこのワインの減る
ペースが一番早かった様に思われます。


◆'95Ch.フィロー◆

折角のボルドー会なので、
締めは甘口のソーテルヌを用意しました。

約30年経ったワインですが上品で程好い甘さが
絶妙で、デザートと一緒に楽しませて貰いました。

私が以前から感じていたソーテルヌの余韻に残る
ところてんの香りに気付いて頂いた方が何人か
おられましたので、とても嬉しかったです(喜)


【 会を終えての感想 】

今回こうやってボルドー古酒をまとまって
飲んでみて感じる事は、その息の長さです。

残念ですが私の一番好きなブルゴーニュには
この寿命は無いので大変羨ましく感じます。


今回も会を行うに当たり大変貴重なワインを
提供して頂いたボルドー愛好家の某氏に
この場を借りまして改めてお礼申し上げます。


参加して頂いた皆様のお陰て2023年度の
ワイン会も無事終える事が出来ました。

4月以降も現地で購入したワインを中心に
楽しいワイン会を企画しますので、
よろしければお付き合い願います。

bottom of page