名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
-2022-
ヴェルメンティーノ
1500ml
【 ラ・スピネッタ・カサノーヴァ 】
赤ワイン
-2019-
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
【 ピエヴェ.サンタ.レスティトゥータ 】
-2015-
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
【 ラ・マージャ 】
-2014-
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
【 コルテ・ディ・ヴェンティ 】
-2012-
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
【 コンティ・コスタンティ 】
-2009-
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
【 ルーチェ 】
-2016-
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
【 ビオンディ・サンティ 】
-2008-
シャトー・ローザン・セグラ
【 Ch.ローザンセグラ MARGAUX 】
◆会の感想◆
~ 予想以上の収穫でした ~
イタリアを代表するネッビオーロ種の
ワインや国際品種を取り入れた
スーパータスカンは味わいが濃いため
やや敬遠気味ですが、モンタルチーノは
味わいの濃さがピノ・ノワールに近い
ニュアンスがあるのでブルゴーニュ好きの
私にとってはとても馴染が良く、事ある
ごとに自宅やワイン会で飲んでいました。
コツコツと集めていたモンタルチーノが
ある程度貯まったので初めての試みになる
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ会を
今回企画しました。
会の名称が長いので個人的には
「もん太会」と呼んでいます(笑)
良く考えるとイタリアワインのみの会は
初めての開催で、しかもほぼブルネロなので
味わいが単調で飽きてしまうかもという
一抹の不安からバックアップのワインは
相性を考慮してボルドー/マルゴー地区の
Ch.ローザン・セグラに決めました。
会場は何度か他のワイン会で訪問して
その料理の美味しさに毎度驚かされた
小川町の「テスタ・ドゥ―ラ」以外に
選択の余地は無く、初夏の陽気の中
ワインの温度に細心の気を使いながら
いざ会に挑みました。
☆'22 ヴェルメンティーノ☆
サイの絵柄がお馴染みの作り手で
バローロやバルバレスコが有名ですが、
トスカーナで白ワインも手掛けており
マグナムはこの年以降無くなったとの
話を聞いて購入したワインです。
わりとあっさりとした味わいが多い
印象のイタリアの白ワインですが、
このワインはブドウ品種由来の
フレッシュながらコクのある果実味が
前面に出てくる美味しいワインで
小魚のフリットやアサリのパスタに
抜群の相性でした。
★'19 モンタルチーノ★
◇ピエヴェ・サンタ・レスティトゥータ◇
ピエモンテの名門「ガヤ」がトスカーナに
ワイナリーを興して造り始めたワインで、
私も今回初めて飲みました。
非常に上品でクリアな味わいは明らかに
低価格帯のモンタルチーノとは一線を画す
品質で、かなりモダンな造りでした。
個人的な感想としてはクリアに仕上げ過ぎた
影響で、本来ブルネロが持っている独特の
タンニンの渋み(苦み)があまり感じられず
クラシカルな作りが好きな人にはちょっと
物足りないかも…
ただワインとしては非常に高いレベルでの
仕上がりになっているので、
試してみる価値は十分にあるかと思います。
★'15 モンタルチーノ★
◇ラ・マージャ◇
★'14 モンタルチーノ★
◇コルテ・ディ・ヴェンティ◇
この2本は味わいがとても似通っており
交互に口にしてもほとんど違いを感じない
味わいでした…
共に10年経過のワインですが、味わいは
熟成がかなり進んでおり少しジビエ香も
出ていましたがそれがブルネロの渋みと
相まって絶妙のハーモニーとなって
「ああっ、やっぱりもん太はこうだな」と
1人心の中で悦に浸っていました(笑)
思わずイノシシの赤ワイン煮込みを
食べたくなるようなワインでした。
この2本は今回用意した6本の中で
一番安い価格帯のワインでしたが、
果してこの熟成感は品質に寄るものか、
保管状況に寄るものか判断が付かないので
次回のもん太に持ち越しになりました。
★'12 モンタルチーノ★
◇コンティ・コスタンティ◇
前の2本が共に熟成感のある味わいだったので
これもそうかなと思い口に含んでみると
若々しい果実味と柔らかいタンニンが溶け合う
絶妙なバランスの大変美味しいワインでした。
最初に開けたガヤの物と交互に飲み比べてみると
こちらの方がよりブルネロ種の個性を感じたので
モダンvsクラシカル思わぬ対決となりましたが
個人的にはクラシカルに心傾きました。
美味しかったので追加で買おうかと値段を
調べると…倍以上の価格になっていました(涙)
★'09 モンタルチーノ★
◇ルーチェ◇
スーパータスカンでお馴染みのルーチェが
造るモンタルチーノは前から飲もうと
思っていましたが、ある疑念があったため
開けるのを躊躇っていました。
今回意を決して開けてみましたが、
グラスから口に含んだ瞬間に疑念が確信に
変わりました…
以下、心の声です(笑)
「何だ、この味わいの中に感じる懐かしい物は」
「キラキラなグラスの中に浮かぶあの姿は」
(何処からか聞こえてくる声)
「パァー、カァー… ぱぁー、かぁー…」
「やはり貴様か、ロバート・パーカー!」
ちょっとお遊びが過ぎたようですが、
これが偽らざる私の第一印象でした。
強い樽香と熟成により少しこなれた感じは
ありますが濃厚さの余韻を強く残している酒質、
紛れもない過去によく飲んだ(飲まされていた)
パーカーワインでした。
後ろでグラスを掲げているミッシェル・ロラン
の姿も微かに見えたかも知れません(笑)
ワインとしては十分に成立していますが、
モンタルチーノとして成り立っているかは
あえて伏せておきます…
★'16 モンタルチーノ★
◇ビオンディ・サンティ◇
90年代後半にトスカーナを何度か訪れ
ましたが、現地で飲んだこのワインが
あまりにも美味しかった事が今でも
忘れられません。
ここまで幾つかのモンタルチーノを飲んで
それらと比較してこのワインはどうなのか
という興味もありましたが、いざ飲んで
みるとその圧倒的な味わいに歓喜して
しまいました。
口に含むと綿菓子の様に滑らかに溶けて
舌に浸み込んでくる優しくもふくよかで
かつ深みのある味わいは何物にも代え難く
まさに至極の境地でした。
比較対象になる物があったお陰もありますが
改めてこのワインの偉大さを理解する事が
出来た事は大きな収穫となりました。
このワインを飲んだお陰で
また現地に行きたくなりました。
来年行こうかな…
★'08 Ch.ローザン・セグラ★
◇AOC MARGAUX◇
会も終わりに迫ったところにある方が…
「やっと調子出てきたわ」と言って
悪魔の囁きが始まり、予備に用意していた
このワインの登場となりました。
マルゴーらしい優しく滑らかな味わいは
モンタルチーノの後でも抵抗なく受け入れ
られたのでこのワインの選択は◎でした。
芯のしっかりしたボルドーワインと比較
するとモンタルチーノはやはり芯の細い
滑らかで上品な味わいであることが比較から
分かったのでその意味でもいい選択でした。
【 会を終えての感想 】
今回は初となるもん太会でしたが、
タイプの異なる銘柄を比較する事により
今まで漠然としていたモンタルチーノの
印象を明確に理解する事が出来たので
大変大きな収穫となりました。
機会があれば今度はトスカーナ縛りで
ワイン会を企画してみたいです。
主催のワイン会では初めての使用になった
「テスタ・ドゥーラ」ですがスタッフの方の
暖かい気遣いにより楽しくそして気持ちよく
会を開催出来ましたので、この場を借りて
改めてお礼申し上げます。
また機会がありましたら利用させて頂きます。
今回も短い時間での募集になりましたが
沢山の方にお集まり頂きありがとうございます。
来週末は3週連続ワイン会の最後になりますので
気合を入れて頑張らせて頂きます。