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ブルゴーニュ
ローカル生産者会

2024年07月13日(土)

ビストロ「キフキフ」

共同開催

白ワイン/泡

-2019-
マルサネ VV
【 ドミニク・ローラン 】

-2019-
ボーヌ
1er Cru ベリサン
【 ドメーヌ・D・ドゥルジュヴァル 】

-2021-
シャサーニュ・モンラッシェ
1er Cru トントン・マルセル
【 ドメーヌ・ムストゥル P&F 】
赤ワイン

-2021-
ボーヌ
【 リュリアン・クリシャンドゥ 】

-2020-
モレ・サン・ドニ
1er Cru リュショ
【 ドメーヌ・レミ・ジェニャール 】

-2007-
ジュヴレ・シャンベルタン
1er Cru プティット・シャペル
【 ドメーヌ・フランソワ・ペルノ 】

-2011-
シャルム・シャンベルタン
Grand Cru
【 ドメーヌ・デ・ヴァロワイユ 】

-1970-
ヴォルネイ
【 カーブ・ド・レシャンソン 】

◆会の感想◆

~温度調整の難しさを実感~

3月に現地訪問をした際にボーヌの街中で
生産者組合の直売所を見つけたので
興味本位で入ってみると、
あまり見かけないラベルのワインが
たくさんあったためこの会を思い付きました。


◆'19 マルサネVV◆

作り手のドミニク・ローランは日本でも
よく見かけますが、このラベルのワインは
私は初見だったため思わず手が出てしまい
ました。

予想していたよりもしっかりとした味わい
をしており、冷やし目に出しましたが
温度が少し上がってからの香りの立ち具合と
厚みのある味わいがとても良かったです。


◆'19 ボーヌ 1er Cru◆

初めて見る生産者と区画のワインでしたが
試飲した瞬間に「おいしい」と言ってしまい
その場にいた方に笑われてしまいました…

繊細な香り、柔らかな舌触りや上品な味わいは
私の持つボーヌ白のイメージとは違っており
ピュリニーやシャサーニュの雰囲気を実感。
10月に再訪する際はまた探してみます。


◆'21 シャサーニユ・モンラッシェ◆
◆1er Cru トントン・マルセル◆
◆モノポール◆

かわいらしい名前のワインですが、
シャサーニユ・モンラッシェの優良区画のブドウ
から作られるかなり上質な白ワインです。

2021年のため酸を強く感じる味わいでしたが
柑橘系の上品な香りや上質なミネラルに
支えられた芳醇な味わいはとても素晴らしく
会の終わり頃までしっかりと味わえる
とても美味しいワインでした。

同じ銘柄の2022年のマグナムを持っているので
今から飲むのが楽しみになりました。


◆'21 ボーヌ◆

リヨンの街中のワインショップをハシゴしている
時に黒いラベルが目に留まり思わず買って
しまったワインです。

ネゴシアンブランドのワインなのであまり期待は
していませんでしたが、いざ飲んでみると
ボーヌ特有のしっかりとした骨格を感じながらも
イチゴやベリー系の味わいが前面に出てくる
素直においしいと飲める優しいワインでした。


◆'20 モレ・サン・ドニ 1er Cru ◆

こちらもリヨンのとあるワインショップで購入
したワインです。

グラン・クリュのボンヌ・マールと
クロ・ド・タールの真下に位置する優良区画の
ワインなので、かなり期待していた銘柄です。

ワインの色調はかなり濃く濃厚な味わいを予想
していましたが、冷やし目に出した影響で最初は
甘みを強く感じる味わいになっていました。

温度が上がるにつれてモレ特有の厚みのある
複雑な味わいが出てきて開いていきましたが
硬さは最後まで感じていたのでデキャンタが
必用だったのかも知れません…

前回飲んだ2018年のマグナムのモレと同じで
この銘柄は早飲みにはあまり向かないのかも
知れません。

同じワインのマグナムも同時購入しているので
飲む時期に悩みます。


◆'07 ジュヴレ・シャンベルタン 1er Cru◆

こちらのワインもグラン・クリュの
シャペル・シャンベルタンの真下に位置する
優良区画のワインです。

2007年というあまり良くない年の影響なのか
ワインの味わいは思ったよりも古酒になっており
冷やし目に出した影響で最初は少し違和感を
感じる味わいでした。

温度が上がるに連れて古酒特有の香りと
舌に浸み込んでくる様な優しい味わいに
変化してきたので正直ホッとしました。

飲む順番的には次のシャルム・シャンベルタン
の後の方が良かったかも知れません…


◆'11 シャルム・シャンベルタン Grand Cru◆

このワインだけは国内調達した物で4年程前に
購入してセラーで寝かせていた物です。

当時は一万円ちょっとで購入しましたが
現在では三万円オーバーになっており
ブルゴーニュ高騰には本当に参っています…

味わいはさすがグラン・クリュと言った感じて、
上品にまとまった厚みのある味わいと長く心地
良い余韻が堪らない素晴らしいワインでした。

生産量の多いグラン・クリュの
クロ・ヴージョとシャルム・シャンベルタンは
価格が手頃だったのでワイン会によく出していま
したが今後疎遠になってしまうのが
少し寂しいです…


◆'70 ヴォルネイ◆

こちらはボーヌの古酒専門店で見つけた銘柄で、
最近出す事の多い私の誕生年のワインです。

柔らかい酒質が特徴のヴォルネイですが
意外にも長期熟成に向いた銘柄であることは
あまり知られていません。

このワインも幾つかある同じ年の中から
状態を吟味して選んだ1本です。

味わいはまさに古酒でしたが、
ピークを過ぎた感じは無く上品でまろやかな
舌触りと味わいが心地よい1本でした。



【 会を終えての感想 】

今回は梅雨の暑く湿度の高い環境でワインを
適温で提供する事がいかに難しいかを実感する
会となりました。

特に赤ワインに関しては温度による味わいの
変化が顕著なため、夏場は室温との調整が
かなりシビアになる事がここ数年の会で
判明してきました。

そんな結果からこれから9月末までは
白ワインメインの会に移行しますので、
ご容赦願います。


今回は会に出かける1時間前に配布する
ワインリストを作成していない事に気付き
慌てて作成したためヴィンテージの表記に
幾つか間違いがありましたことを
この場を借りてお詫びします。


また、今回もワインサーブにお手伝い頂いた
某女史に改めて感謝申し上げます。
毎度の事ながら大変助かっております。


次回はいよいよ「やばいワイン会です」
長時間の開催になりますが、
最後まで勢いで(笑)乗り切りたいと思います。

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