名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
2022 シャサーニュ・モンラッシェ
1er Cru グラン・リョショット
【FERNAND & LAURENT PILLOT】
2022 コルトン・シャルルマーニュ
Grand Cru
【 ROLLIN Père et Fils 】
赤ワイン
2018 ニュイ・サン・ジョルジュ
1er Cru オー・ブドー
【REMOISSENET PÈRE & FILS】
2012 リシュブール
Grand Cru
【 MONGEARD-MUGNERET 】
2003 ボンヌ・マール
Grand Cru
【 DROUHIN LAROZE 】
2002 シャルム・シャンベルタン
Grand Cru
【 DOMAINE DES BEAUMONT 】
2001 クロ・ド・ヴージョ
Grand Cru
【 CHATEAU DE LA TOUR 】
◆会の感想◆
~ グラン・クリュの美味しさを堪能 ~
今年の課題であるブルゴーニュの
白ワイン会、村銘会、プルミエ・クリュ会、
グラン・クリュ会の開催も残すところ
グラン・クリュ会のみとなりました。
個人的には過去にはグラン・クリュ会ばかり
やっていた身なので懐かしさもありますが、
昨今のブルゴーニュ異常高騰の影響で久しく
開催を見送っていた経緯がありましたので
満を持しての会に期待が膨らんでいました。
直前に一名の欠員が出てしまいましたが、
逆に1銘柄当たりの試飲量が増えワインを
より深く理解する事が出来たのは
嬉しい誤算となりました。
当日は不運にも仕事が入ってしまい
30分ほど遅れる予定でしたが、
何とか早く切り上げて無事開催時間に
間に合い、いざ会に挑みました。
☆ '22 シャサーニュ・モンラッシェ ☆
☆ 1er Cru グラン・リュショット ☆
昨年秋のドメーヌ訪問時に購入した物です。
何度か会にも出していますが、
この日も期待を裏切らない力強くも優雅な
香りと濃厚で深みのある味わいは健在で
会の終盤までグラスに残していましたが
衰えることはなく最後まで十二分に
楽しませて貰いました。
ドメーヌでの販売価格もかなり上がりましたが
3月訪問時もまた購入したい1本です。
☆ '22 コルトン・シャルルマーニュ ☆
☆ Grand Cru ☆
これも昨年秋にドメーヌで直接購入した物です。
開けた当初は冷えていた影響で閉じた印象があり
時間をかけて飲むことをアドバイスしましたが、
やはり温度が上がると柔らかい口当たりと
繊細で上品な香りが花開きとても優雅なワインに
変化しました。
先に開けたワインは力強を感じる物でしたが
このワインは繊細さと複雑な味わいが特徴なので
タイプの違う上質な白ワインを比較試飲できた
貴重な体験となりました。
この銘柄のマグナムも買ったので
開けるのが今から楽しみです。
★ '18 ニュイ・サン・ジョルジュ★
★ 1er Cru オー・ブドー ★
こちらは今年国内で調達した物です。
ヴォーヌ・ロマネに接した区画で
グラン・クリュへの格上げも噂されている
高評価の銘柄です。
古酒に定評のあるネゴシアンですが、
過去に購入したワインはどれも素晴らしく
この銘柄も内心かなり期待していました。
いざ飲んでみると、やはりヴォーヌ・ロマネを
彷彿とさせる上品な果実味を感じましたが
同時に力強いボリューム感もあり、
確かにグラン・クリュらしい気配を纏って
いました。
久しぶりのルモワスネでしたが、
期待を裏切らない味わいは流石と
感心しました。
★ '12 リシュブール★
★ Grand Cru ★
こちらは知り合いが原価提供してくれた1本です。
グラン・クリュ会を頻繁に開催していた頃でも
この銘柄とミュジニ、ロマネ・サン・ヴィヴァンと
モンラッシェ系グラン・クリュだけは別格で
中々飲めない銘柄でした。
最新のモノは20万円オーバーで一昔前のDRC並み
の価格になってしまいましたが、これは
その数分の一だったので提供者に大感謝です。
飲んだ感想としてはかなり閉じたニュアンスがあり
時間をかけて会の終盤まで粘ってみましたが
やはり最後まで開くことは無く
ちょっと不完全燃焼でした…残念
近年著名生産者のグラン・クリュは軒並み
10万円を超える価格でリリースされていますが
果たしてその価格に見合う価値はあるのかと
疑問を持つきっかけとなる貴重な体験でした。
★ '03 ボンヌ・マール★
★ Grand Cru ★
昨年国内で調達した1本です。
酷暑の2003年のワインは当たると素晴らしく
美味しいので、このワインも期待半分、不安半分で
開けてみましたが思わずガッツポーズが
出る程の美味しさでした。
デキャンタしてオリと分離したクリアな酒質は
ヴィンテージの影響でかなり濃い色調をしており
まだ甘みを感じる程の十分な果実味がボンヌマール
の女性的で柔らかい味わいと程よく調和して
官能的とも言えるワインになっていました。
このワインが1番だと思う方が多数出るくらいの
素晴らしいワインでした。
★ '02 シャルム・シャンベルタン ★
★ Grand Cru ★
このワイン会を想定して今年購入した1本です。
シャルム・シャンベルタンですが
マゾワイエール・シャンベルタンの区画なので
そちらの名前で出ている場合があり
以前ワイン会でもマゾワイエールを出しています。
最近この年のグラン・クリュをよく飲みますが
どれも素晴らしく熟成しており、このワインも
デキャンタしている最中から花畑の様な香りが
沸き立つ円熟のワインとなっていました。
ボンヌ・マールと双璧となる美味しさで
この会の人気を二分していました。
★ '01 クロ・ヴージョ ★
★ Grand Cru ★
今年国内で調達した1本です。
クロ・ヴージョは畑が広く多くの生産者がいるので
品質は玉石混合ですが、このドメーヌは昔から
よく飲んでおりクラシカルで安定した造りが
私の好みと一致しています。
このワインもデキャンタ中から香しい芳香が
辺り一面に漂い期待を高めていましたが、
いざ口にしてみると優しくしみ込んでくる
熟成した深みと丸いタンニンの味わいが
溜まらなく美味しい1本でした。
ボンヌ・マールとシャルムもとても良かったの
ですが、私のベストはこのクロ・ヴージョでした。
《 会を終えての感想 》
久しぶりのグラン・クリュを堪能する会でしたが
白ワインは双方とても素晴らしく
ニュイ・サン・ジョルジュは
そのポテンシャルに驚きを感じ
リシュブールは昨今の著名ワイン高騰に
一石を投じる気付きを感じ
熟成グラン・クリュ3本はその美味しさを
ひたすら堪能できる喜びを感じ
とても収穫のある会となりました
ブルゴーニュ高騰は円安と相まって
更に深刻になっていますが、
来年以降も何とか良いワインを確保して
続けていこうと考えています。
今回も寒い中お越し頂いた参加者各位に
改めてお礼申し上げます。
来週は今年一年の締めのワイン忘年会です。
たくさんの方にお会いできるので
今から開催が楽しみです。