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ブルゴーニュ古酒会

2026年02月14日(火)

ビストロ「キフキフ」

共同開催

白ワイン/泡

-1989-
ムルソー
1er Cru シャルム
キュヴェ・アルベール・グリヴォ
【 Hospices de Beaune 】


-1988-
バタール・モンラッシェ
Grand Cru
【 ANTONIN RODET 】

赤ワイン

-1999-
ジュヴレ・シャンベルタン
【 TAILLEVENT 】


-1997-
エシェゾー
Grand Cru
【 PIERRE PONNELLE 】


-1995-
クロ・ヴージョ
Grand Cru
【 CHAMPY PERE & C 】


-1981-
ヴォーヌ・ロマネ
【 Joseph Drouhin 】


-1976-
コルトン・プジェ
Grand Cru
【 Domaine des H. Louis Jadot 】


-1969-
サントネイ
1er Cru パス・タン
【 FLEUROT-LAROSE 】

◆会の感想◆

~ これぞ神会でした ~

ブルゴーニュの古酒会を開催したいと思い
ここ数年コツコツと古酒を集めていましたが
納得のゆくボトルがようやく揃ったので
古酒を楽しむのに相応しいこの時期に
会を企画しました。

この手のワインは味わいにかなりのリスクを
含んでいる事は経験上熟知しているので
予備のワインを赤白用意して会に挑みましたが
まさかあの様な結果になるとはこの時はまったく
想像していませんでした…



◇ '89 ムルソー・シャルム ◇

1年半ほど前に同じ銘柄の'88と一緒に
ネットオークションで入手した物です。

開けた当初はかなり閉じていましたが
時間経過と共に外気に馴染んで
焦がしバターやクレームブリュレを連想する
香りとリッチで芳醇な味わいが花開き
とても素晴らしいワインに変化しました。

特に余韻が素晴らしく
香ばしい芳香が口の中でリフレインする
感じは正に極楽でした。

これと同じ味わいだった'88がまだ1本あるので
大事に飲みたいと思います(笑)



◇ '88 バタール・モンラッシェ ◇

1年ちょっと前に'81ムートンとセットで
ネットオークションで落した物です。

今回出したワインの中で一番心配していた
銘柄なので、開けるまでは内心とても緊張して
いたのは秘密にしておきます…

いざ口に含んでみると先に開けたムルソーよりも
線の細い感じがしたので順番は逆が良かったと
感じましたが、閉じた感じもしたため時間をかけて
飲んでみようかと思いました。

少し時間が経った状態で再度口にしてみると
クリアで洗練された口当たりと熟成による深みの
ある味わいがたまらない素晴らしいワインに
変化していました。

ここ最近バタール近辺の区画のワインを飲んで
その美味しさに感心していましたが、
熟成した本物の味わいにはまさに別次元の
美味しさでした。



◆ '99ジュヴレ・シャンベルタン ◆

半年ほど前にネットオークションで落しました。

タイユヴァンのワインは有名ドメーヌが卸している
場合が多く、ムルソーは中身がコシュ・デュリだと
いう話は特に有名です。

ワインは開けた当初少しジビエ香を感じましたが
角が取れて丸みを帯びた滑らかな口当たりと
ジュヴレらしい逞しさを秘めた味わいは
飲み頃のワインとして申し分なく
美味しく飲ませて貰いました。

ただ、滓がかなり多く最後にグラスに注いだ方には
申し訳のない状態になったので、
以後のワインは全てデキャンタし均一化してから
サーブするようにしました。



◆ '97 エシェゾー ◆

1年少し前にネットオークションで落しました。

コルクを開けた瞬間に漂った香りで
「あっ、エシェゾーだ!」と思わず声が出てしまった
のはご愛敬です(笑)

ふくよかで厚みのある香りと果実味に由来する
上品で深みのある味わいがとても美味しく
エシェゾー好きにはたまらない1本でした。



◆ '95 クロ・ヴージョ◆

4年程前にネットオークションで落しました。
出所は多分三越の贈答品だと推測します(笑)

シャンピーのワインは当たり外れがはっきりして
いるので、このワインは当たりであって欲しいと
強く願いながらコルクを開けました…

いざ飲んでみるととても30年前とは思えない
若々しい味わいで驚かされました。
クロ・ヴージョらしい厚みのある味わいと
果実味に由来するボリューム感が大変良く
時間をかけながら楽しませて貰いました。

来月シャンピーのカーヴ訪問をしようか
ちょっと迷っています。



◆ '81 ヴォーヌ・ロマネ ◆

2年ほど前にネットオークションで落しました。

酒質のあまり強くないヴォーヌ・ロマネのワインが
熟成によりどう変化するか興味があったため
今回リストに入れてみました。

いざ飲んでみるとフローラルな香りが沸き立つ
出汁の様な旨味を感じるワインで、まさに
ヴォーヌ・ロマネの特徴を生き写した様な
味わいに思わず言葉を失ってしまいました…

古酒というにはあまりにも生き生きとしており
ヴォーヌ・ロマネのポテンシャルと当時の作り手
の手腕に思わず感服してしまいしました。



◆ '76 コルトン・プジェ ◆

1年半前にネットオークションで落しました。

ルイ・ジャドが代々引き継いでいる区画から
造られたドメーヌ物のワインです。

コルトンは土臭さのある野暮ったいワインが
よく見られますが、果たして熟成によりどう変化
するのか気になっていたので今回入れてみました。

コルクを開けた瞬間に酸化熟成した紹興酒の様な
香りが漂ってきたので、
「ここまでの快進撃もここで終わりか…」と
密かに肩を落としてしまいました。

いざ口にしてみると酸化熟成の味わいは皆無で
タンニンとミネラルが折り重なった複雑ながらも
滑らかな味わいはとても美味しく
心の中で思わず安堵してしまいました。

ただ、香りと余韻はあまり感じなかったので
ひょっとしたら今が飲み頃の最終盤だったのかも
しれません。



◆ '69 サントネイ パス・タン◆

一年弱前にネットオークションで落しました。
競り合いになったので少し予算オーバーでしたが
結果的にはお手頃価格で入手できました。

作り手のフルーロ・ラローズは現在の当主の
奥さんが日本人なので良く紹介されますが、
ワインの造りに関しては先代当主の評価がとても
高く、私も過去に色々と飲んだ経験からその
意見に強く賛同しています…

今回この会を開催する事が出来たのも
このワインを入手出来たからに寄るところが
大きいかもしれません。

コルクを抜いた瞬間に漂い始めた香りは
まさにお花畑で、とても私の年齢を超える
ワインとは思えず心躍ってしまいました。

口に含んだ瞬間にはその美味しさに
言葉を失いましたが、少し遅れて
「ああっ、美味しい」と
自然に言葉が出てきました。

華やかな香りと複雑ながらも深みのある
味わいは古酒というイメージではなく
完熟したワインはこういう状態である事を
体現している神々しいまでに素晴らしい
ワインでした。

同じ様な味わいを覚えたワインとして
20年程前にロンドンで飲んだ
ルロワの1971年メルキュレのイメージが
フラッシュバックしてきたので
あの時代の作り手の凄さを改めて
思い知らされました。



【 会を終えての感想 】

劣化ワイン不安に怯えながら開催した
古酒会でしたが、蓋を開ければ全てのワインが
美味しいという奇跡的な結果となり
まさに神会となりました。

特に最後のワインは私のブルゴーニュ人生でも
上位に入る素晴らしいワインでした。

昨今の価格高騰でそろそろブルゴーニュとは
距離を置こうと思っていましたが、
今回の結果から後ろ髪を掴まれて強引に
引き戻されてしまった感が否めません…

来月の現地訪問でフルーロ・ラローズの古酒を
探している自分がいるかも知れません(笑)


今回も多数の方にお越し頂き
ありがとうございます。

来月は現購入直輸入のワイン会になりますので
ご期待願います。


- Fin -

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