名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
-1989-
ムルソー
1er Cru シャルム
キュヴェ・アルベール・グリヴォ
【 Hospices de Beaune 】
-1988-
バタール・モンラッシェ
Grand Cru
【 ANTONIN RODET 】
赤ワイン
-1999-
ジュヴレ・シャンベルタン
【 TAILLEVENT 】
-1997-
エシェゾー
Grand Cru
【 PIERRE PONNELLE 】
-1995-
クロ・ヴージョ
Grand Cru
【 CHAMPY PERE & C 】
-1981-
ヴォーヌ・ロマネ
【 Joseph Drouhin 】
-1976-
コルトン・プジェ
Grand Cru
【 Domaine des H. Louis Jadot 】
-1969-
サントネイ
1er Cru パス・タン
【 FLEUROT-LAROSE 】
◆会の感想◆
~ これぞ神会でした ~
ブルゴーニュの古酒会を開催したいと思い
ここ数年コツコツと古酒を集めていましたが
納得のゆくボトルがようやく揃ったので
古酒を楽しむのに相応しいこの時期に
会を企画しました。
この手のワインは味わいにかなりのリスクを
含んでいる事は経験上熟知しているので
予備のワインを赤白用意して会に挑みましたが
まさかあの様な結果になるとはこの時はまったく
想像していませんでした…
◇ '89 ムルソー・シャルム ◇
1年半ほど前に同じ銘柄の'88と一緒に
ネットオークションで入手した物です。
開けた当初はかなり閉じていましたが
時間経過と共に外気に馴染んで
焦がしバターやクレームブリュレを連想する
香りとリッチで芳醇な味わいが花開き
とても素晴らしいワインに変化しました。
特に余韻が素晴らしく
香ばしい芳香が口の中でリフレインする
感じは正に極楽でした。
これと同じ味わいだった'88がまだ1本あるので
大事に飲みたいと思います(笑)
◇ '88 バタール・モンラッシェ ◇
1年ちょっと前に'81ムートンとセットで
ネットオークションで落した物です。
今回出したワインの中で一番心配していた
銘柄なので、開けるまでは内心とても緊張して
いたのは秘密にしておきます…
いざ口に含んでみると先に開けたムルソーよりも
線の細い感じがしたので順番は逆が良かったと
感じましたが、閉じた感じもしたため時間をかけて
飲んでみようかと思いました。
少し時間が経った状態で再度口にしてみると
クリアで洗練された口当たりと熟成による深みの
ある味わいがたまらない素晴らしいワインに
変化していました。
ここ最近バタール近辺の区画のワインを飲んで
その美味しさに感心していましたが、
熟成した本物の味わいにはまさに別次元の
美味しさでした。
◆ '99ジュヴレ・シャンベルタン ◆
半年ほど前にネットオークションで落しました。
タイユヴァンのワインは有名ドメーヌが卸している
場合が多く、ムルソーは中身がコシュ・デュリだと
いう話は特に有名です。
ワインは開けた当初少しジビエ香を感じましたが
角が取れて丸みを帯びた滑らかな口当たりと
ジュヴレらしい逞しさを秘めた味わいは
飲み頃のワインとして申し分なく
美味しく飲ませて貰いました。
ただ、滓がかなり多く最後にグラスに注いだ方には
申し訳のない状態になったので、
以後のワインは全てデキャンタし均一化してから
サーブするようにしました。
◆ '97 エシェゾー ◆
1年少し前にネットオークションで落しました。
コルクを開けた瞬間に漂った香りで
「あっ、エシェゾーだ!」と思わず声が出てしまった
のはご愛敬です(笑)
ふくよかで厚みのある香りと果実味に由来する
上品で深みのある味わいがとても美味しく
エシェゾー好きにはたまらない1本でした。
◆ '95 クロ・ヴージョ◆
4年程前にネットオークションで落しました。
出所は多分三越の贈答品だと推測します(笑)
シャンピーのワインは当たり外れがはっきりして
いるので、このワインは当たりであって欲しいと
強く願いながらコルクを開けました…
いざ飲んでみるととても30年前とは思えない
若々しい味わいで驚かされました。
クロ・ヴージョらしい厚みのある味わいと
果実味に由来するボリューム感が大変良く
時間をかけながら楽しませて貰いました。
来月シャンピーのカーヴ訪問をしようか
ちょっと迷っています。
◆ '81 ヴォーヌ・ロマネ ◆
2年ほど前にネットオークションで落しました。
酒質のあまり強くないヴォーヌ・ロマネのワインが
熟成によりどう変化するか興味があったため
今回リストに入れてみました。
いざ飲んでみるとフローラルな香りが沸き立つ
出汁の様な旨味を感じるワインで、まさに
ヴォーヌ・ロマネの特徴を生き写した様な
味わいに思わず言葉を失ってしまいました…
古酒というにはあまりにも生き生きとしており
ヴォーヌ・ロマネのポテンシャルと当時の作り手
の手腕に思わず感服してしまいしました。
◆ '76 コルトン・プジェ ◆
1年半前にネットオークションで落しました。
ルイ・ジャドが代々引き継いでいる区画から
造られたドメーヌ物のワインです。
コルトンは土臭さのある野暮ったいワインが
よく見られますが、果たして熟成によりどう変化
するのか気になっていたので今回入れてみました。
コルクを開けた瞬間に酸化熟成した紹興酒の様な
香りが漂ってきたので、
「ここまでの快進撃もここで終わりか…」と
密かに肩を落としてしまいました。
いざ口にしてみると酸化熟成の味わいは皆無で
タンニンとミネラルが折り重なった複雑ながらも
滑らかな味わいはとても美味しく
心の中で思わず安堵してしまいました。
ただ、香りと余韻はあまり感じなかったので
ひょっとしたら今が飲み頃の最終盤だったのかも
しれません。
◆ '69 サントネイ パス・タン◆
一年弱前にネットオークションで落しました。
競り合いになったので少し予算オーバーでしたが
結果的にはお手頃価格で入手できました。
作り手のフルーロ・ラローズは現在の当主の
奥さんが日本人なので良く紹介されますが、
ワインの造りに関しては先代当主の評価がとても
高く、私も過去に色々と飲んだ経験からその
意見に強く賛同しています…
今回この会を開催する事が出来たのも
このワインを入手出来たからに寄るところが
大きいかもしれません。
コルクを抜いた瞬間に漂い始めた香りは
まさにお花畑で、とても私の年齢を超える
ワインとは思えず心躍ってしまいました。
口に含んだ瞬間にはその美味しさに
言葉を失いましたが、少し遅れて
「ああっ、美味しい」と
自然に言葉が出てきました。
華やかな香りと複雑ながらも深みのある
味わいは古酒というイメージではなく
完熟したワインはこういう状態である事を
体現している神々しいまでに素晴らしい
ワインでした。
同じ様な味わいを覚えたワインとして
20年程前にロンドンで飲んだ
ルロワの1971年メルキュレのイメージが
フラッシュバックしてきたので
あの時代の作り手の凄さを改めて
思い知らされました。
【 会を終えての感想 】
劣化ワイン不安に怯えながら開催した
古酒会でしたが、蓋を開ければ全てのワインが
美味しいという奇跡的な結果となり
まさに神会となりました。
特に最後のワインは私のブルゴーニュ人生でも
上位に入る素晴らしいワインでした。
昨今の価格高騰でそろそろブルゴーニュとは
距離を置こうと思っていましたが、
今回の結果から後ろ髪を掴まれて強引に
引き戻されてしまった感が否めません…
来月の現地訪問でフルーロ・ラローズの古酒を
探している自分がいるかも知れません(笑)
今回も多数の方にお越し頂き
ありがとうございます。
来月は現購入直輸入のワイン会になりますので
ご期待願います。
- Fin -