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ニューワールド
ピノ・ノワール会

2024年09月21日(土)

ビストロ「キフキフ」

共同開催

白ワイン/泡

-2014-
バラッハー・リースリング
ブリュット ゼクト 1500ml
【 ラッツェンベルガ― 】
ドイツ / ミッテルライン
赤ワイン

-2020-
ストーム・フレダ ピノ・ノワール
【 ストーム ワインズ 】
南アフリカ / ウォーカーベイ

-2020-
ピノ・ノワール
アビー・ハリス・ヴィンヤード
【 アントヒル・ファームズ 】
カリフォルニア / アンダーソンヴァレー

-2018-
ティンカーズ・フィールド
ピノ・ノワール
【 リッポン 】
ニュージーランド / セントラルオタゴ

-2018-
セブンフラッグス
ピノ・ノワール
【 ポール・クルーバー 】
南アフリカ / エルギン

-2017-
リッチモンド・プレインズ
ピノ・ノワール
【 リッチモンド・プレインズ 】
ニュージーランド / ネルソン

-2014-
バレイア ピノ・ノワール
【 バレイア 】
南アフリカ / ケープサウスコースト

-2004-
ピノ・ノワール
ラウポ・クリーク
【 セレシン・エステート 】
ニュージーランド / マールボロー

-2003-
マーティンボロー・ヴィンヤード
ピノ・ノワール
【 マーティンボロー・ヴィンヤード 】
ニュージーランド/ マーティンボロー

◆会の感想◆

~最後に全て持って行かれました~

普段から興味を持ったピノ・ノワールを
ワイン会用に都度購入していますが、
本数がある程度揃ったので久し振りに
ニューワルドの会を企画しました。

暑さが過ぎる9月の後半を選びましたが、
今年の暑さは例年以上で真夏日に近い気温と
なった当日にワインの温度管理を心配しながら
開催の運びとなりました。


◆ '14 バラッハー・リースリング ゼクト ◆

ドイツワインに詳しい方が用意して下さった
珍しい10年熟成のゼクトです。

リースリングの特徴を強く感じるドライな
味わいが大変素晴らしく、思わず個人で
購入したくなりました。

程好い熟成感はマグナムならではの
効果と推測します。

今回は白はこの銘柄だけだったため、
会終盤までかけて少しずつ飲みましたが、
最後の方は泡も抜けて上品な白ワインに
変化していました。


◆ '20 ストーム・フレダ ◆

1月の持ち寄り会のワインでしたが参加人数の
関係で開けられず半年以上経ってからの
登場となりました。

イチゴや赤い果実を強く感じる香りと
ジャムの様な凝縮感のある味わいは
とてもチャーミングで素直に美味しい
と思えるワインでした。

少し温度が上がると香りが更に開いて
柔らかくまろやかな舌触りになり
そのポテンシャルを強く感じました。


◆ '20 アビー・ハリス・ヴインヤード◆

今回唯一のカリフォルニア産ワインですが、
ワインを配り始めると数ヶ所から笑い声が
聞こえてきました…

サーブを終えて私も飲んでみると、
甘味を強く感じる味わいとあまり厚みの無い
酒質…、これは昔よく飲んだクラシカルな
カリフォルニアのピノ・ノワールだと
即座に理解出来ました。

普通に飲めるワインなので特に問題はなく、
逆に昔飲んだ懐かしい味だという方もおり
場を和ませて貰いました(笑)。


◆ '18 ティンカーズ・フィールド ◆

ニュージランドのピノ・ノワール銘醸地
セントラル・オタゴのリッポンですが、
何故かこのワインは香りも弱く味わいも
硬さを感じ閉じているニュアンスでした。

温度が上がると違うかなと思い時間を取って
再度飲んでみましたが、あまり変化は
ありませんでした。

過去に何度も飲んでいる銘柄なので、
たまたま閉じている時期だったのか、
ヴィンテージのせいなのか…
期待していたのでちょっと残念です(涙)


◆ '18 セブンフラッグス ◆

南アで素晴らしいシャルドネを作っている
ポール・クルーバーですが、実はピノも
かなり美味しく密かに紹介する機会を
伺っていました。

この日は少し冷やし目にして出しましたが、
その状態でも香りは既に爆発しており
いざ飲んでみると、口の中で様々な味わいが
弾けるとても美味しいワインでした。

温度が上がってくると香りも更に強くなり
ローストした樽香も出始め更に美味しさ
倍増で、やはりこの銘柄は素晴らしいと
再確認出来ました。

今回飲んだリリース10年以内のワインでは
私はこの銘柄が一番の好みでした。
本来ならリッポンも……


◆ '17 リッチモンド・プレインズ ◆

少し前に恵比寿にある有名ワイン専門店にて
お買い得な価格で購入したワインです。

イチゴやサクランボの香りを良く感じる
ミディアムボディの飲み易いワインで、
口直しに丁度良かったです。

やはりワイン専門店での値付けは
シビアだと感じた1本でした(笑)


◆ '14 バレイア ◆

ポルトガルのアズレージョ風の変わった
エチケットをしており何となくその外見に
魅かれて買ってしまったワインでしたが…

いざ口にしてみると、
熟成に由来する優雅な香り、しっとりと
口に浸み込んでくる優しく上品で複雑味の
ある味わいが堪らない
とても美味しいワインでした!

ここでこの様なワインが出てしまうと
次に控えているニュージー産20年物2本が
ちょっと難しいかなと少し不安になって
しまいました。


◆ '04 ラウポ・クリーク ◆

ニュージーランドの古酒は日本では
なかなか出回っていませんが、
とあるオークションサイトにて
20年物がまとまったロットで出品されて
いたので、思わず落としてしまいました。

ニュージーランドの古酒が果してどんな
味わいなのか、美味しく飲めるのかと
不安があったため、予備として近い年の
'00 カレラ・ミルズを用意して
いざ開けてみました。

口に含んだ瞬間、それまでの心配は
杞憂であったことに即座に気が付きました。

ピノ・ノワールの上品な香り、
しっとりとした口当たり、
複雑味の交錯する味わい、
飲後に帰ってくる心地よい余韻、
バランスの取れた素晴らしいワインに
感激して思わす黙ってしまいました

ニュージランドのピノ・ノワールは
熟成ポテンシャルが高い事を
この日初めて理解しました。


◆ '03 マーティンボロー・ヴィンヤード ◆

1つ前のワインと同じロットで落札した
ワインで、これも味わいにかなりの不安を
持っていたため、抜栓後にまずは自分の
グラスに注ぎ味を確認してみました。

前のワインもとても美味しかったのですが、
このワインはそれに輪をかけた美味しさで
思わず「美味しい~」と口から言葉が
漏れてしまいました(笑)
香り、味わい、余韻全てにおいて
1ランク上を行っており少しオーバーかも
しれませんが、ブルゴーニュのグラン・クリュ
に匹敵するワインだと感じました。

来年の産地訪問はニュージーランドかも
知れません……


【 会を終えての感想 】

産地の違うピノ・ノワールを集めた会なので
飲む順番に悩みましたが、セオリー通り
年代順にして大正解でした。

1歩間違えばヤバいワイン会の二の舞でしたが
最後のワインがとても素晴らしく全て持って
行かれてしまった感は否めませんが
色々と勉強になった楽しい会でもありました。

重いマグナムを会場まで届けて下さった方、
関西からわざわざお越し頂いた方、
暑い中会場まで来て頂いた参加者各位に
改めてお礼申し上げます。


来月は年に一度のプレミアムワイン会と
月の後半は欧州訪問を控えた忙しい月に
なりそうです。

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