名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
-2023-
ピュリニー・モンラッシェ
1er Cru ラ・ガレンヌ
Dom GILLES BOUTON & FILS
生産者直売
-2023-
サン・トーバン 1er Cru
ミュルジュ・ド・ダン・ド・シアン
Dom GILLES BOUTON & FILS
生産者直売
-2023-
サン・トーバン 1er Cru
アン・レミリー
Dom GILLES BOUTON & FILS
生産者直売
-2023-
ムルソー
1er Cru ブラニー
Dom GILLES BOUTON & FILS
生産者直売
-2018-
サン・トーバン 1er Cru
ミュルジュ・ド・ダン・ド・シアン
Dom GILLES BOUTON & FILS
国内調達
赤ワイン
-2022-
シャサーニュ・モンラッシェ
ル・コンシ・デュ・シャン
Dom GILLES BOUTON & FILS
国内調達
-2022-
シャサーニュ・モンラッシェ
レ・ヴォワユノ・デュス
Dom GILLES BOUTON & FILS
国内調達
-2022-
サン・トーバン 1er Cru 1500ml
Dom GILLES BOUTON & FILS
生産者直売限定品
◆会の感想◆
~現地試飲の感動を国内で~
15年以上前ですが国内でジル・ブートンの
白ワインを初めて飲んだ際にこんなにも
上品で味わい深い白ワインが存在する事に
大きな衝撃を受けた事を今でも覚えています。
コシュ・デュリ、ルフレーブ、ラフォン
などのワインも一通り飲んでブルゴーニュの
白ワインのイメージは大体理解したと
思っていましたが、それらとは違う優しくて
香り豊かな白ワインがかなり手頃な価格で
買える事を知り、翌年の現地訪問から毎年
訪れる場所となり、今では顔も覚えられ
訪れる度に笑顔で迎え入れてくれる間柄に
なりました。
いつかこのドメーヌのワインのみの会を開催
したいと思っていましたが、暑い季節が始まる
この時期が相応しいと思い今回企画させて
貰いました。
たまたま少し前のヴィンテージの物を国内で
手に入れる事ができたので、ドーヌ直売の物と
比較してみたら面白いかもと思い今回無償で
提供させて貰いました。
暑い陽気を予想していましたが前日からの
少し涼しさを感じる過ごし易い気候の中
いざ会に挑みました。
◇ '23 ピュリニー・モンラッシェ ◇
◇ 1er Cru ラ・ガレンヌ ◇
最初の1本からピュリニー・モンラッシェ1級畑
を出しましたが、ドメーヌで試飲する際にも
この順番から始まるので、敢えてそれに従い
ました(AOCブルや村銘は除外します)。
上品で澄んだ味わいの中に少し硬めのミネラル
を感じる上品なワインで最初の1杯目には申し分
の無い内容でした。
◇ '23 サン・トーバン 1er Cru ◇
◇ ミュルジュ・ド・ダン・ド・シアン ◇
この後に出すアン・レミリーと並んで
フランス最高の白ワインであるモンラッシェの
真後ろの区画から作られる高品質なワインで
最近この事が巷に知られるようになったので
ちょっと心配しています…
厚みのある味わいと華やかな香りが口の中に
広がる感じはまさにドメーヌでの試飲を
思い出させるものでその様な体験を国内で
出来る事に幸せを感じました。
このワインを飲んだ後に最初のワインを
飲み返してみるとあんなにも美味いと感じて
いたワインが薄味に思えてしまったので、
やはり飲む順番は大切なのだと
再確認しました。
◇ '23 サン・トーバン 1er Cru ◇
◇ アン・レミリー ◇
ドメーヌでの扱いはこちらの方が前のワイン
よりも格上に扱われているためこの順番で
出しました。
やはり何度飲んでもこのワインは素晴らしく
フローラルな香り、果実味とミネラルが
絶妙に合わさった調和の取れた味わい、
飲んだ後に返ってくる香しい余韻、
どれを取っても非の打ち所の無い素晴らしい
ワインでした。
ドメーヌで最初に売切れるワインはこの銘柄と
次に出すムルソーだそうで、その結果に妙に
納得してしまいます。
◇ '23 ムルソー ◇
◇ 1er Cru ブラニー ◇
私が最初にこのドメーヌを訪問した際に、
当時日本未入荷のこのワインをリストに見つけて
驚き、喜んだ事を今思い出しました。
ムルソーらしいリッチで厚みのある味わいと
ドメーヌの特徴である上品でエレガントな酒質が
両立している稀有なワインで、皆さん美味し過ぎて
あっという間に飲んでしまったみたいでした(笑)
今セラーを確認したところまだ1本残っていたので
大切に飲みたいと思います。
いつ飲もうかな…
◇ '18 サン・トーバン 1er Cru ◇
◇ ミュルジュ・ド・ダン・ド・シアン ◇
2本目に飲んだワインの国内流通品です。
どんな味わいになっているのか不安でしたが
劣化した煮えたニュアンスは皆無で、
7年経過によりフレッシュさは左程なく
熟成に由来するややスモーキな香りが出ており
少しエキゾチックなワインに変化していました。
美味しく飲めるワインでしたが個人的な
好みとしてはリリース間もない頃のフレッシュで
イキイキとした酒質が好きなのでこの作り手は
今後も熟成させずに若い時分に飲んでいこうかと
思います。
◆ '22シャサーニュ・モンラッシェ ◆
◆ ル・コンシ・デュ・シャン ◆
シャサーニュの平地に位置する区画で
フローラルな香りやベリー系の味わいを感じ
淡いルビー色をした色調が示す通り濃厚さは
ありませんが上品で滑らかな舌触りは
暑い季節に飲むには相応しく、
この日も美味しく飲ませて貰いました。
◆ '22シャサーニュ・モンラッシェ ◆
◆ レ・ヴォワユノ・デュス ◆
1級区画の真下に位置する区画なので
前のワインよりもやや強目な味わいになって
いましたが、濃過ぎるという訳では無く
優しく口に広がってゆく赤い果実の味わいと
上品なミネラルを感じる心地よいワインで
少し冷やし目にして提供しましたが、
暑い気候にマッチして予想以上に
美味しく飲めたワインとなりました。
◆ '22 サントーバン 1er Cru 1500ml ◆
ドメーヌでしか販売していない(はず…)の
プルミエ・クリュの区画を幾つか混ぜ合わせた
特別キュヴェです。
サン・トーバンの赤らしい中庸な味わいですが
果実味、酸、ミネラルのバランスが絶妙に取れて
おりいつまででも飲んでいられる美味しく
優しいワインでした。
今回8名で9本分のワインを提供したので
正直余るかなと思っていましたが、
最後のこのマグナムまで全て完飲したので
皆さん流石だなと感心しました(笑)
【 会を終えての感想 】
夏の暑い時期にどうやって美味しく
ブルゴーニュワインを飲む会を開催するか
ここ数年悩ましい課題でしたが、
今回の会が一つの回答となりました。
曰く、コート・ド・ニュイの赤は夏には出さず
コート・ド・ボーヌの白を中心とした内容に
同じくコート・ド・ボーヌの中庸な赤ワインを
冷やし目に提供する様な会を今後はこの時期に
展開していきたいと考えています。
コート・ド・ニュイの赤好きな方には、
10月までしばしお待ち願います。
今回は会場のキフキフが初めてとなる方が
3名いらっしゃいましたが、いつもとは少し違った
メンバーながらいつも以上に盛り上がったので
参加された皆様には毎度の事ながら
感謝申し上げます。
来月はシャンパンと白ワインの会ですが、
上質なカシスと小振りなシャンパングラス1脚を
各自に用意しますので、好みに合わせて各々で
キールやキール・ロワイヤルを作って
楽しんでもらおうかと考えています。