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シャンボール・ミュジニー会

2022年10月01日(土)

ビストロ「nous」

共同開催

白ワイン/泡
-2002-
セルジュ・マチュー
ブリュット ミレジム
【セルジュ・マチュー】


-2002-
ブルゴーニュ・ブラン
(現:ミュジニー・ブラン)
【 Dom C.G.ヴォギュエ 】
現地購入品​
赤ワイン
-2002-
シャンボール・ミュジニー
1er Cru レ・フスロット
【 Dom ルイ・ジャド 】


-2002-
シャンボール・ミュジニー
1er Cru レ・シャルム
【 ドメーヌ・デ・シェゾー 】
ドメーヌ・ポンソ醸造


-2002-
シャンボール・ミュジニー
1er Cru レ・ザムルーズ
【 Dom C.G.ヴォギュエ 】
現地購入品


-2002-
ボンヌ・マール
Grand Cru
【 Dom C.G.ヴォギュエ 】
現地購入品


-2002-
ミュジニー
Grand Cru
【 Dom C.G.ヴォギュエ 】
現地購入品

◆会の感想◆

~熟成のピークとは何かを再考~


今年に入ってから2000年代前半の
ブルゴーニュを飲む機会が何度かあり、
どれも良い状態で熟成が進んでいたので、
満を持して秘蔵のヴォギュエの会を
​開催しました。

2005年に各3本ずつ購入したヴォギュエの
シャンボールも残りは各一本となり
最後は豪華に水平テースティングと
なりました。

2002年の縛りをかけてシャンパーニュも
同じ年の物を用意。
泡立ちは弱かったものの
飲み応えのあるボディーと
熟成による香りが素晴らしく
おすそ分けしたお店のスタッフの方も
大変気に入っていました。

ブルゴーニュ・ブランは
開けた時に茹でたトウモロコシの香りが
強く出ていたのでかなり不安になりました。
過去に同じ香りがした
コルトン・シャルルマーニュやムルソーを
​飲んで失望した経験がありましたので
恐る恐る口に運びましたが・・・
一言で言ってすごいワインでした。
香り、味わい、余韻どれをとっても
グラン・クリュの名に恥じないワインに
見事に熟成していました。
4時間かけて飲みましたが最後まで
​美味しく変化し楽しませてくれました。

ジャドのプルミエは開けた時は
多少硬さが残っていましたが
少しすると香りが開き出しシャンボール
特有のフローラルな香り溢れる
美味しいワインになりました。

シェゾー(ポンソ)のプルミエは開けた時から
香り全開で角のない滑らかな味わいが
​非常に心地良いワインでした。

ヴォギュエのレザムルーズは
口に含んだ瞬間明らかにそれまでのワインとは​
別のクラスワインだと認識できる位の
違いを感じました。
少し酸を感じましたが香りと味わいの
​多層的な複雑さが素晴らしく、
次に控えるグラン・クリュが
負けてしまうのではと少し心配になりました。

ですが、

いざグラン・クリュを開けてみると
そんな心配は杞憂であることが
直ぐに分かりました。

ボンヌ・マールはバナナチップの様な甘い香りと
味わいのアタックに少しジビエ香を感じましたが
モレ村のワインに似た力強い味わいの中に
エレガントな雰囲気を漂わせる妖艶なワインで
美味しいという以外の言葉が
見つかりませんでした。

言わずもがなミュジニーもとても素晴らしい
ワインだったのですが、
この2本のグランクリュは驚いたことに
果実味がまだ十分に残るワインにも関わらず、
古酒特有の舌にしみ込むような絶妙な美味しさを
感じたので一体これはどうした事なのだろうと
かなり驚かされたワインとなりました。

もしかして熟成のピークとは
こういった状態なのではと
ワインの認識を改めさせられそうな
貴重な体験となりました。

7月に行ったオスピス・ド・ボーヌ会も
かなり良かったのですが、
ワインの味わいに関してはこちらの会に
軍配が上がりますので
今年のベストワイン会の行方が
分からなくなってきました・・・


【 追記 】
2022年のベストワイン会は残念ながら
オスピス・ド・ボーヌ会になりましたが、
ワインの味わいに関しては
この会が一番でした。

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