名前のないワイン会
~このワインを受け入れ共に飲もう名前のないワイン会で~
2022/07/01 開設

白ワイン/泡
-2002-
セルジュ・マチュー
ブリュット ミレジム
【セルジュ・マチュー】
-2002-
ブルゴーニュ・ブラン
(現:ミュジニー・ブラン)
【 Dom C.G.ヴォギュエ 】
現地購入品
赤ワイン
-2002-
シャンボール・ミュジニー
1er Cru レ・フスロ ット
【 Dom ルイ・ジャド 】
-2002-
シャンボール・ミュジニー
1er Cru レ・シャルム
【 ドメーヌ・デ・シェゾー 】
ドメーヌ・ポンソ醸造
-2002-
シャンボール・ミュジニー
1er Cru レ・ザムルーズ
【 Dom C.G.ヴォギュエ 】
現地購入品
-2002-
ボンヌ・マール
Grand Cru
【 Dom C.G.ヴォギュエ 】
現地購入品
-2002-
ミュジニー
Grand Cru
【 Dom C.G.ヴォギュエ 】
現地購入品
◆会の感想◆
~熟成のピークとは何かを再考~
今年に入ってから2000年代前半の
ブルゴーニュを飲む機会が何度かあり、
どれも良い状態で熟成が進んでいたので、
満を持して秘蔵のヴォギュエの会を
開催しました。
2005年に各3本ずつ購入したヴォギュエの
シャンボールも残りは各一本となり
最後は豪華に水平テースティングと
なりました。
2002年の縛りをかけてシャンパーニュも
同じ年の物を用意。
泡立ちは弱かったものの
飲み応えのあるボディーと
熟成による香りが素晴らしく
おすそ分けしたお店のスタッフの方も
大変気に入っていました。
ブルゴーニュ・ブランは
開けた時に茹でたトウモロコシの香りが
強く出ていたのでかなり不安になりました。
過去に同じ香りがした
コルトン・シャルルマーニュやムルソーを
飲んで失望した経験がありましたので
恐る恐る口に運びましたが・・・
一言で言ってすごいワインでした。
香り、味わい、余韻どれをとっても
グラン・クリュの名に恥じないワインに
見事に熟成していました。
4時間かけて飲みましたが最後まで
美味しく変化し楽しませてくれました。
ジャドのプルミエは開けた時は
多少硬さが残っていましたが
少しすると香りが開き出しシャンボール
特有のフローラルな香り溢れる
美味しいワインになりました。
シェゾー(ポンソ)のプルミエは開けた時から
香り全開で角のない滑らかな味わいが
非常に心地良いワインでした。
ヴォギュエのレザムルーズは
口に含んだ瞬間明らかにそれまでのワインとは
別のクラスワインだと認識できる位の
違いを感じました。
少し酸を感じましたが香りと味わいの
多層的な複雑さが素晴らしく、
次に控えるグラン・クリュが
負けてしまうのではと少し心配になりました。
ですが、
いざグラン・クリュを開けてみると
そんな心配は杞憂であることが
直ぐに分かりました。
ボンヌ・マールはバナナチップの様な甘い香りと
味わいのアタックに少しジビエ香を感じましたが
モレ村のワインに似た力強い味わいの中に
エレガントな雰囲気を漂わせる妖艶なワインで
美味しいという以外の言葉が
見つかりませんでした。
言わずもがなミュジニーもとても素晴らしい
ワインだったのですが、
この2本のグランクリュは驚いたことに
果実味がまだ十分に残るワインにも関わらず、
古酒特有の舌にしみ込むような絶妙な美味しさを
感じたので一体これはどうした事なのだろうと
かなり驚かされたワインとなりました。
もしかして熟成のピークとは
こういった状態なのではと
ワインの認識を改めさせられそうな
貴重な体験となりました。
7月に行ったオスピス・ド・ボーヌ会も
かなり良かったのですが、
ワインの味わいに関してはこちらの会に
軍配が上がりますので
今年のベストワイン会の行方が
分からなくなってきました・・・
【 追記 】
2022年のベストワイン会は残念ながら
オスピス・ド・ボーヌ会になりましたが、
ワインの味わいに関しては
この会が一番でした。