いつも利用させて頂いているキフキフが
あまりの人気でここ最近予約が
取れなくなってきたため、
昨年下調べしていた新しい会場での
開催となりました。

キスラー会は3年連続3回目の開催ですが、
過去の経験から銘柄の選定や飲む順番、
温度を熟考してその魅力を最大限に
味わえるよう準備させて頂きました。


◆'20 リッジ・コラリトス・シャルドネ◆

昨年私個人の会で同じ銘柄を飲んでいますが
その時の印象とは違い過熟感が強かったため
ひょっとした輸送か保管に何かあったかも
しれません…

少し時間をかけると過熟感は弱まり、
ネクターの様なまったりとした感じの
味わいに変化したため、
コンディションの判断に迷います。


◆'19 キスラー・ソノマ・マウンテン◆

キスラー入門用のワインといった銘柄ですが、
特徴である力強い香りと厚みのある味わいは
健在で、特にこの前に飲んだリッジとの対比で
キスラーの質の高さを十分に感じさせて
貰いました。

以前は1万円ちょっとで変えた銘柄でしたが、
軽く2万円を超える価格になってしまった上
市場でもほとんど見なくなってしまいました…


◆'15 キスラー・マッレア・ヴィンヤード◆

キスラーのゴージャスさを感じつつも引き
締まった凛とするニュアンスを持った銘柄で
私的にはとても気に入っているワインです。
今回もその特徴を十分に発揮して会の最後まで
楽しませて貰いました。

以前は2万円程度のワインでしたが
現在は約4万円になってしまいました…


◆'14 キスラー・トレントン・ロードハウス◆

キスラーのマグナムは初めてで、
この銘柄も今回が初挑戦になります。
10年前のワインですがマグナムのせいか
とても若々しく感じられ、キスラーの特徴
である力強い香り、味わい、余韻が非常に
よく調和した素晴らしいワインで、
私的にはこの日のベストワインでした。
マグナムでたくさん飲めて幸せです(笑)

こちらの銘柄もマグナムでは8万円になり
かつ、市場ではほぼ買えなくなりました…


◆'18 キスラー・キュヴェ・キャスリーン◆

キスラー白の最高峰の銘柄で、
以前一緒に飲んだ友人が未だにあれが人生で
一番美味しい白ワインだったと絶賛しいる
ワインです。

出番まで時間が掛かり温度が上がって味が
ぼやける事を心配して、少し冷やし目に提供し
味わいの変化を楽しんで貰いました。

適温になったキャスリーンはまさに無敵で
怒涛の芳香と幾重にも重なった複雑な味わい
途切れる事の無い長い余韻…
若くて硬いル・モンラッシェを飲むならば
まずはこのワインを飲んで下さいと激しく
オススメします。
価格も半額以下で買えますので…
市場にあればですが…


◆'15 キスラー・キュヴェ・ナタリー◆

もう1本の赤と飲む順番に迷い味見をして
先に飲む事になりました。

キュヴェの名称を持つキスラーの赤は
ずいぶん昔に麻布十番の専門店で
'エリザベス'を飲んだ事がありますが、
あまりの硬さにデキャンタした記憶が
あります。

そんなイメージを持っていましたが、
このナタリーはフローラルな香り全開の
非常に華やかなワインで、上品なベリー系の
味わいを感じる美味しいニューワールドの
ピノ・ノワールでした。

このワインも今は4万円オーバーです…


◆'17 ミウラ・ピノ・ノワール◆

昨年末に人形町のワインバー'MARU'で
お店の方に勧められて飲んだ銘柄ですが、
あまりの美味しさに後日個人で購入した物です。

ラ・ターシュのクローンを使っているという
噂ですが、味わいの凝縮感と舌に浸み込んで
くるピノ・ノワールの上品な味わいがDRCの
ワインと通ずる所があるので案外噂は本当かも
知れません。

この日は香りではキスラーに軍配が上がり
ましたが、それ以外ではこちらのワインが
上回っていたたため最後の締めのワインと
なりました。



【 会を終えての感想 】

今回は新しい会場でのワイン会でしたが、
広いテーブルのお陰でワインのサーブが
し易かった事もあり、私的には快適に
進められとても楽しい会となりました。

ワインの感想の所々ににも書きましたが
世界的なインフレと円安の影響で、
ブルゴーニュのみならずキスラーも
大分価格が上がってしまいました(涙)

安価で買えた手持ちの物もあと数本しか
ないので、とりあえず毎年開催していた
キスラー会は今年が最後になりそうです。
手元に残ったキスラーは個人的に
美味しく頂かせて貰います(笑)

来年以降はピノ・ノワールとシャルドネを
対象としたカリフォルニアワイン会を
開催していこうと考えていますので、
よろしかったらお付き合い願います。


来月はいよいよ
エシェゾーのジェロボアム(3000ml)会、
大所帯になりますが、ワインサーブ
頑張ります!