top of page

オーボンクリマ会

2025年09月13日(土)

都内個人宅

管理者個人の会

白ワイン/泡

-2022-
サンタ・バーバラ・カウンティ
シャルドネ
【 Au Bon Climat 】


-2021-
サンタ・マリア・ヴァレー
"ヒルデガード"
【 Au Bon Climat 】


-2020-
サンタ・マリア・ヴァレー
"ニュイ.ブランシュ.オー.ボージュ"
"ハインドサイト"
【 Au Bon Climat 】


-2010-
サンタ・マリア・ヴァレー
シャルドネ
シエラ・マドレ・ヴィンヤード
サンタ・バーバラ
ヒストリック・ヴインヤード
コレクション
【 Au Bon Climat 】
赤ワイン

-2020-
サンタ・マリア・ヴァレー
"ノックス・アレキサンダー"
【 Au Bon Climat 】


-2020-
ピノ・ノワール
"イザベル"
【 Au Bon Climat 】


-2020-
サンタ・マリア・ヴァレー
ピノ・ノワール
"ラ―ム・ド・グラップ"
【 Au Bon Climat 】


-2020-
ロシアン・リバー・ヴァレー
ピノ・ノワール
【DuMOL】


-2009-
サンタ・マリア・ヴァレー
ピノ・ノワール
ビヤン・ナシード・ヴィンヤード
サンタ・バーバラ
ヒストリック・ヴインヤード
コレクション
【 Au Bon Climat 】

◆会の感想◆

~ Au Bon Climat の再発見 ~

オーボンクリマとの出会いは30年くらい前に
遡りますが、当時国内ではあまり出回っていなく
よく訪れていたロンドンで購入していましたが
厚みのある重たいボトルを抱えて飛行機に
搭乗した懐かしい記憶が蘇ります。

カリフォルニアワインマニアの当時の仲間と共に
麻布十番にあったワインバーに通って飲んだ事も
ありました。

2002年にビッグサイトで開催された
VINEXPOで先代当主のジムさんを目にした機会が
ありましたが、まさかその20数年後に彼の子供達と
肩を組んで写真を撮る事になるとは
当時夢にも思いませんでした…

ブルゴーニユワインの異常高騰により
個人開催の会のワイン選定が難しくなる中
3月に開催された試飲会で生産者と出会った事を
契機に同じ品種構成のオーボンクリマのワインを
一通り飲み比べてみたいと思い
今回の開催となりました。

個人開催の会は毎回ほぼ同じメンバーですが
今回は2名の欠員が生じたため、都内の会で
ご一緒している方々に加わって頂き
いざ、会に挑みました。



◇ '22 シャルドネ ◇

一般に広く出回っている日本限定の"ツバキ"ラベル
ではなくあえてスタンダートなボトルを選択。

一般的なシャルドネですが少し温度が高く味わいが
ボヤけた印象があったのでバケツの氷を急遽追加
して以降のワインに対応しました。

暑い時期のワイン会はボトルの温度コントロールに
本当に苦労します…

正直な感想はこれ以降の白と比較すると凡庸な
ワインである事は隠し難く、不運にも自社畑物の
存在を引き立てる役割となってしまいました。



◇ '20 "ヒルデガード"◇

エステート・ボトルの記載通り自社畑のブドウから
造られるシャルドネは口に含んだ瞬間に洗練された
上品な味わいと樽由来の香ばしさが程よく調和した
絶妙な美味しさが感じられ、1つ前と比較すると
数段上を行くクオリティであることが即時に判る
上質な白ワインでした。

5千円台でこれと比肩するブルゴーニュを探す事は
かなり難しいので、ちょっと良い白ワインを
飲みたい方にはお勧めの1本です。



◇ '20 "ニュイ・ブランシュ" ◇

これも自社畑物でこの作り手の最上級
白ワインです(間違ってたらスイマセン)

毎年ニックネームが変りますが
この年の"ハインドサイト"は訳すると
"温故知新"だそうです。

キスラー以外では私のカリフォルニアの
ベスト白ワインで毎年必ず飲んでいます。

厚みを感じられる上品な味わいは柑橘類、
白い花、ハチミツ、バニラなどの複雑な
香りと混ざり合い絶妙なハーモニーで
飲み手の心を癒してくれる素晴らしい
ワインです。

正直もっと飲みたかったので、
近々自分で買って飲みます(笑)

この様なワインが6千円台で買える事を
考えると、やはり現在のブルゴーニュの
価格は…



◆ '20 "ノックス・アレキサンダー" ◆

本数の関係から赤ワインは全て自社畑物を
用意しました。

先代当主ジムさんの息子さんの名前を付けた
ワインです。

3月の試飲会で久々に飲んでみましたが、
以前の様な強い樽香は影を潜め
ややタンニンが強目な赤い果実味を
感じるクラシカルなスタイルに造りが
変化している印象でした。

今回も同じ印象を感じたので、
ある意味クラシカルなブルゴーニュらしい
ピノ・ノワールではないかと思うので
熟成による変化に期待してしまいます。

この日の陽気はこの様な赤ワインを飲むには
不向きだったので真価を測るべく涼しくなる
頃にもう一度再挑戦しようかと
密かに考えています。



◆ '20 "イザベル" ◆

品質を追求するために4つの畑の最上級の樽を
混ぜ合わせて造られたワインで、そのため
ワインの格は只のカリフォルニアワインに
格下げされてしまった悲しい経緯があります。

名前の"イザベル"は先代当主の娘さんの名前で
3月に"ノックス"さんと共に肩を組んで写真を
取らせて貰いとても嬉しかったです(喜)
現在は日本在住だそうで日本語を流暢に
話されていました。

このワインも何度も飲んでいますが、
煮詰めたジャムを連想する濃厚な果実味と
スパイスやハーブなどの複雑な香りを併せ持つ
非常に完成度の高いワインですが、
やはりこの日の陽気とは相性が悪かったので
後日個人的に再挑戦してみます。



◆ '20 "ラ―ム・ド・グラップ" ◆

優良年のみごく少量造られる全房発酵の
スペシャルギュヴェだそうです。

タンニンと果実味を強く感じる味わいは
それまでのワインと共通するニュアンスでしたが、
まだ熟成途中の硬いワインだという印象を
強く感じたので、これも涼しくなったら
デキャンタを使って開かせながらゆっくりと
飲んで真価を見極めたいと思います。



◆ '20 ロシアン・リバー・ヴァレー ◆
◆ ピノ・ノワール ◆

人数変更の関係で急遽用意した1本です。

ピノ・ノワールの銘醸地ソノマのワインは
果してオーボンクリマと比較してどう感じるか
個人的にちょっと興味がありました。

比較して飲んだ印象としては
強い酒質を持ちながらも硬さを感じる
オーボンクリマに比べて優しくエレガントな
飲み口のこちらのワインは今まさに飲み頃で
ソノマのピノ・ノワールの美味しさを改めて
再確認しました。

このままではオーボンクリマの立場が無いなと
密かに危惧していましたが、以降のワインで
また流れが変わりました…



◇ '10 シエラ・マドレ・ヴィンヤード ◇
◇ シャルドネ ◇

こちらは一般にはあまり出回らない銘柄で
熟成されたワインのため登場が終盤になりました。

グラスに注ぐと飴色の色調がとても美しく
いざ飲んでみると煮詰めたシロップの様な濃厚さと
熟成による滑らかな舌触りと芳香が優しく
浸み込んでくる素晴らしいワインでした。

大振りのグラスでゆっくりと回しながら
香りを楽しみつつ少しずつ舌で味わい
美酒を堪能させて貰いました。

美味しく熟成したカリフォルニアの白は
稀有な存在ですが、このワインがまさに
それでした。



◆ '09 ビヤン・ナシード・ヴィンヤード ◆
◆ ピノ・ノワール ◆

これまでの赤が少し残念だったのでこのワインも
正直飲むまでは心配していました。

いざ香りを嗅いで飲んでみると…
まさに円熟したブルゴーニユ赤ワインの味わいが
口の中いっぱいに広がりました(驚)

この味わいは紛れもなくブルゴーニュで、
この段階で先代当主のジムさんがブルゴーニュの
アンリジャイエの下でワイン造りを学んだ事を
思い出しました。

そう思うとあのタンニンを強く感じる
ボリューム感のある果実味はジャイエ特有の
低温浸漬に寄るものではないかと思い

この結果を踏まえて
オーボンクリマの自社畑の赤ワインは
長期熟成によって真価を発揮するクラシカルな
ブゴーニュワインのスタイルを踏襲しているの
ではないかという事に思い至りました。

このワインをまた飲もうと思い急ぎネットで
調べましたが、悲しい事に完売していました…

2万円でアンリジャイエスタイルのワインを
味わえたのはやはり幸運だったのかも知れません。



【 会を終えての感想 】

3月の試飲会でオーボンクリマのイザベルさんと
ノックスさんにお会いしたことから企画された
このワイン会ですが、まさか最後はH.ジャイエに
行き着くとはまったく予想しておらず、
新たな発見となりました。

当初この作り手は赤よりも白の方が良いと思って
いましたが、熟成で真価を発揮する赤ワインは
まさに私の好みなので何本か買って自家熟成を
試してみたいと思います。

今回はいつもと少し違ったメンバーでしたが
他の会で何度かお会いしている間柄なので
スムーズに会に溶け込めて楽しい時間を
過ごせました。

参加された皆さんにこの場を借りて
感謝申し上げます。

特に会の途中に坂道を往復して氷を買って来て
くれたM氏に対しては改めて感謝致します。
お陰で良いコンディションでワインを
提供する事が出来ました。

次回は12月か年明けを予定していますので
決まり次第順次お知らせ致します。

bottom of page