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2025 ブルゴーニュ Magnum会

2025年5月31日(土)

ビストロ「キフキフ」

共同開催

白ワイン/泡

-2020-
サン・トーバン
1er Cru アン・レミリー
1500ml
【 Dom VINCENT GIRARDIN 】


-2017-
ペルナン・ヴェルジュレス
1500ml
【 Domaine Pavelot 】
赤ワイン

-2018-
モレ・サン・ドニ
1er Cru レ・ミランデ
1500ml
【 Domaine PIERRE AMIO ET FILS 】


-2009-
ヴォルネイ
1er Cru カイユレ
Ancienne Cuvée Carnot
1500ml
【 BOUCHARD PÈRE & FILS 】


-2016-
コルトン・マレショード
Grand Cru
1500ml
【 Dom JEAN-PIERRE MALDANT 】


-1999-
シャルム・シャンベルタン
Grand Cru
1500ml
【 Jean RAPHET et Fils 】


-1992-
ペルナン・ヴェルジュレス
イル・デ・ヴェルジュレス
1500ml
【 Domaine Rapet Père & Fils 】

◆会の感想◆

~大満足のマグナム会でしたが…~

毎年好評のブルゴーニュ・マグナム会を
今年も企画しました。

もはや信じられない価格になってしまった
ブルゴーニュのワインですが、
大型ボトルは需要の関係なのか通常の
ボトルよりも値上がり率が低いので
その隙間を突いて現地や国内で
コツコツと買い揃えてきました。

会の当日は半袖では肌寒い陽気でしたが
ワインを飲むには丁度良い気温だったので
気持ちよくワイン会に挑めました。



☆'20 サン・トーバン ☆
☆1er Cru アン・レミリー☆

2022秋に現地訪問した際にショップで購入した
ワインですが、何故か今まで開ける機会を
逸していて今回の登場となりました。

作り手のヴァンサン・ジラルダンは丁寧に
ワインを造るネゴシアンと言うイメージを
持っていましたが、近年ドメーヌ化をした
そうでこのワインはドメーヌの表記が
されていました。

会で何度も出しているサン・トーバンの
アン・レミリーですが、この作り手の物は
上品で繊細な味わいが特徴的なワインに
仕上がっており、いつも飲んでいるジルブートン
の厚みのある味わいとは対照的だったので
意外な発見となりました。

最初に飲むには丁度良い感じのワインで
会の半ば迄美味しく飲ませて貰いました。



☆'17 ペルナン・ヴェルジュレス☆

2022年にこのドメーヌを訪問していますが、
このワインは昨年秋に現地のお店に飾られて
いるのを目にして購入した物です。

この作り手はパリの老舗でワインの選定には
定評のあるカーヴ・オジェがお勧めする
銘柄なので訪問時は期待していましたが、
時期が悪く大半のワインは売り切れだった為
泣く泣く帰った記憶が懐かしいです…

2017年という白ワインの当たり年、
優良生産者、品質の安定した大型ボトル、
現地購入のハンドキャリーこの条件のワインが
美味しくない訳がなく、力強い味わいと熟成に
よる上品でまろやかな香りは大変素晴らしく
会の最後に飲んでもその美味しさを痛感できる
すごいワインでした。

個人的には後に飲むシャルム・シャンベルタン
と合わせてこの会ベストワインでした。



★'18 モレ・サン・ドニ★
★1er Cru レ・ミランデ★

これも2022年にモレ村の共同販売店で
生産者の代替わりでこのラベルでの販売は
これが最後だと聞いてジュヴレの1er Cruと
一緒に購入したワインです。

昨年のマグナム会で開けようとしましたが
まだ早い気がしたので1年待っての登場と
なりました。

いざ飲んでみるとモレらしい力強い味わいで
しっかりとした酒質ながらも同時にしなやかで
洗練されたニュアンスを併せ持つ素晴らしい
ワインで、果実味が十分に残っている
この状態は産地の特徴を味わうには
絶好のタイミングでした。

次の訪問では新しいラベルの物を買いたいと
思いますが幾らになっているのやら……



★'09 ヴォルネイ★
★1er Cru カイユレ★

今年の3月に某オークションで落札した物です。
確かブログでも紹介した銘柄です。

若い内は薄味で野暮ったい感じのワインですが
熟成により華麗に変化する銘柄なので
実験的な意味も兼ねてこの会に入れてみました。

16年の熟成を経てどの様なワインに変化したか
気になっていましたが、口の中に優しく浸み込んで
くる出汁の様な上品な味わいは正に絶品で
やはりこの銘柄は時間と共に美味しく変化して
ゆくワインだと改めて認識させて貰いました。

ひとつ前に飲んだモレ・サン・ドニの力強さとは
対照的な味わいだったので改めてブルゴーニュの
ピノ・ノワールの奥深さを感じました。

次回訪問時はヴォルネイ村の生産者を
訪問する事で話がまとまりました(笑)



★'16 コルトン・マレショード★
★ Grand Cru ★

コロナ禍前年の2019年にドメーヌを訪問して
直接購入したワインです。

その後2年間現地訪問できなかった事と
ブルゴーニュワインの高騰を考えると、
あの時の自分に「もっと買っておいて!」と
出来る事なら念を送りたいです…(邪念かな)

コルトンは味わいの強いがっしりとした
イメージですが、このワインは優雅な香り、
優しい口当たりとまろやかな味わいで
およそ従来のコルトンらしくない大変上品な
ワインに仕上がっており、内心かなり
驚かされました。

作り手の影響か、ブドウ畑の区画の違いか
もしくは現代的な醸造の影響なのか
次回の訪問が可能ならばぜひ作り手に
聞いてみたいと思います。



★'99 シャルム・シャンベルタン★
★ Grand Cru ★

1年半程前に某オークションで落札した物です。
当時の価格で約5万円でしたが、
今買うと多分10万円は超えるのかな…

2010年頃にジャン・ラフェと後を継いだ
ジェラール・ラフェのワインが流行り
当時はシャルム・シャンベルタンや
クロ・ド・ヴージョ、クロ・ド・ラ・ロッシュ
などを個人の会で出していた記憶があります。

久し振りのご対面でしたが、
やはりコート・ド・ニュイのグラン・クリュは
別格で、沸き立つ優雅な香り、口の中で何重にも
広がる複雑な味わいと優雅な余韻は
まさに天国でした。

熟成の遅いマグナムなのでまだ十分に若々しく
改めて大型ボトルの効果を実感しました。

今では個人では手を出し難くなったブルゴーニュの
グラン・クリュですが、ワイン会ならば比較的
手頃な価格で飲む事が可能なので、これからも
この様な機会を続けていきたいと思います。



<< 業務連絡 / お詫び >>

この日は来週のワイン会のためその会場にワインを
届けに行く必要があり、家を出る際にあまり時間が
無かったのでマグナム会用の予備のワインをセラー
から無造作に引き抜いて簡単に確認しただけで
バッグに詰めてしまいました。

運が悪く前日に眼鏡を破損しており度数の合わない
眼鏡を使用していたのも原因かも知れません…

予備ワインを「POMMARD」と思っていましたが
正確には「PERNAND-VERGELESES」でした…

いい訳かも知れませんが通常はラベルに
"PERNAND-VERGELESES"
と続けて表記しますが

" PERNAND "
" IL DES VERGELESSES "
と2段に分かれており

しかも間に区画銘を入る変則表記で
尚且つ読み慣れない筆記体のため
上段をワイン銘、下段を区画銘と
誤認してしまいました…

ですので予備ワインは「ポマール」ではなく
「ペルナン・ヴェルジュレス」になります。

謹んでお詫び申し上げます。



★ '92 ペルナン・ヴェルジュレス ★
★1er Cru イル・デ・ヴェルジュレス★

今回はマグナム6本だったので思いの外
ワインのサーブが早く終わり
安堵していたところ…
「予備のワインをどうしようか?」と
悪魔の囁きがありました…

重いボトルを持って帰るのも手間だと考え
思い切って開けてしまいました。

ワイン自体は程良く熟成した古酒として
最後の締めには丁度良い塩梅で、
古酒ならではの熟成した味わいを
舌の上で堪能させて貰いました。



【 会を終えての感想 】

一年振りのブルゴーニュ・マグナム会でしたが、
開けたワインがどれも素晴らしく早くも
今年のベストワイン会の候補となりました。

今回はいつもの有能な助手が不在のため、
1人でのワインサーブとなりましたが
皆さんの協力もあり比較的楽に進める事が
出来て何よりでした。

会に参加して頂いた皆様に改めて
お礼申し上げます。

来週、再来週も会が続きますが、
美味しいワインを楽しめるよう
引き続き頑張っていきますので、
よろしくお願いします。

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